マヤ、正直に言う
今日は約束通り、パンケーキのお店に寄っていく。
「マヤー!待ちに待ったパンケーキだよー!」
「サニー、テンション高すぎ!」
サニーは私の前にいると、こんなに明るいのに…。
クラスでひとりぼっちのサニーを見てから、そればかり気にかかってしまう。
「ねえ!マヤ?」
「ん?」
「ん?じゃないよ!さっきからぼーっとしてな
い?」
「え?いや、ごめんごめん。」
「もー!何考えてたの?」
「あ、いや、え、パンケーキのトッピングどうしようかなぁって…。」
サニーは私の顔を覗き見るようにして言った。
「嘘つき。本当はなんか嫌なこと考えてるでしょ?」
「嫌なことじゃないよ。」
「じゃあ、何よ!言ってよ!」
あまりに私がモジモジとしてるので、サニーは苛立ってしまったようだった。
私は一呼吸置いてから、決心して話す。
「サニー、いつもクラスでひとりぼっちなのが、気になっちゃったの。」
一瞬沈黙する。
「バレてたんだ…。」
それだけショックだったのか、サニーの声は小さく、トーンは低かった。
「ごめん、今日は帰る。」
そう言って、サニーは1人で走って行ってしまった。
こんなこと今までなかったから、どうしていいかわからなくて、私も立ちすくんでしまった。