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マヤの心配事
サニーは日本人のことが嫌いなのだろうか。
ふと思ったことがある。
なぜなら、サニーは私以外の友達をまるで作ろうとしないから。
それならなんで私はいいのだろうか。
不思議に思って、サニーのことを注意深く見てみることにした。
サニーは話しかけようとしてみたり、話題についていこうとしてみたり、女子たちの流行りのアクセサリーを真似してつけてみたりと、努力していることが分かった。
ああ。サニーは心底いい子だなあ。
そんなに無理して合わせなくていいのに。
サニーはクラスで独りぼっちだった。
でも、私の前にいるときはそんなそぶりは見せない。
弱みをまるで見せてくれないのだ。
でも知っている。
私が放課後に教室に迎えに行くと、すごく安心した顔をすることを。
どうやったらサニーは弱みもさらけ出してくれるだろうか。