肆
かなり短いです。
すみません。
「あれ?もう一人居た筈ですが……」
国の奴が白々しく言う。
それに対し、涙を堪えるように返す。
「彼女は……
彼女は、事故死しました。」
「事故死?」
俯きがちに状況説明をする。
「はい。
僕と少し口論になりまして……
熱くなった彼女がそのまま転んで…
そこにあった剣が彼女の目に突き刺さって…
彼女は…うぅっ…お゛ぇ゛っ゛」
「分かった。
取り敢えず後で話を聞くから一旦休んでろ。」
一旦別の部屋で休まされる。
小声で「皆さん、暗い空気を作って下さい。」と言い、有言実行せんと俯きながら軽く嗚咽を漏らす。
「そろそろ落ち着いたか?」
「うぅっ…はい…
なんとか落ち着いて来ました。」
「こんな状況で何だが、最初の戦闘だ。
西の方にあるグリグラの町が、魔族に襲われている。
近くにそいつらの拠点……というか、町だな。
そいつらの町がある。
そこを攻め落とせ。
期限は3日後。
準備資金として金貨20万枚。
頼むぞ。」
「はい…。」
そして彼は去って行った。
「よっしゃみんなぁ!
作戦会議やあ!」
「すげえっすねその切り替え。」
「う、うぅっ……人が、死んだ……殺した……うぅっ…」
「ショック受けるのは良いですが、この事バレないようにして下さいね?」
それに対し主人公クン取り巻き(女)Aがこう返す
「ちょっと冷たくありませんか?
目の前で人が殺されて、ショックを受けるのは仕方無いじゃないですか。」
「ん?
そうだよ。仕方無い事だし、それに対し俺は冷たいよ?
詮無い事だろ。
これから俺らは、虐殺を行う。
返り討ちに逢うかも知れないし、戦死する可能性だって十二分にある。
そんな事に構ってやれる程の余裕は無いんだよ!」
「それで?
虐殺はどうやるんですか?」
田中さんが聞いてくる。
「俺は、この世界に始めての化学兵器を造ろうと思っている。」
「化学兵器?」
「ああ。
天然痘って知ってるか?」
「あの、人類が始めて勝った病気っていう…」
「その天然痘だ。
これをばら撒く。
そのたまに、牛と茶碗蒸しが必要だ。
見つけてきて準備資金で買ってくれ。」
「茶碗蒸し?」
「茶碗蒸し。」
「茶 碗 蒸 し ?」
「茶碗蒸し。」
「茶
碗
蒸
し
?」
「茶碗蒸し。」
「
_人人人人人人人_
> 茶碗蒸し? <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄」
「茶碗蒸し。」
「茶w「しつこい」
「('・ω・`)」
「チッ。
兎に角、茶碗蒸しとチッ、牛チッを見つけてチッくれば良いのね?」
「舌打ち多くないすか?
まあ良いや。
そう云う事です。
これで化学兵器とそのワクチンを作ります。」
「で、他には?」
「唐辛子を安定供給出来る取引先と、ドMで職にあぶれている人を探してくれ。
護身、拷問に使う武器を作る。」