2歳で魔物を狩ってきます
言い忘れていましたが主人公の名前は
リヒト・アルフィード
前世は四葉光です
あの爺さんの頭がいかれていた話から2年。俺は今2歳となった。爺さんと森の中の静かな家でまあまあ楽しくやっていた。いろんな魔法も覚えたし、前世の世界の言葉とこの異世界の言葉がなぜか一緒なものもあるため7,8か国語は話せるようになった。だが日本語はないらしい・・・。
今日は爺さんと森で魔物を狩ってみることにした。特に理由はないが、ちょっとした勘で森に何かでそうだったからだ。
「おーい爺さん行くぞー」
「お、おう、ちょっと待つのじゃ」
爺さんがまだ支度をしていて部屋の奥から叫ぶ
「リヒトのその浮遊魔法はいいのう。わしも一度宙に浮いてみたいもんじゃのホッホッホ」
「え、できるけど」
爺さんを浮遊魔法で浮かせてみる。
「おーすごいのう。何とも言えん感覚じゃ。楽しいのう。こんなのみんなが見たら顎を外して驚くじゃろなホッホッホ」
能天気さは相変わらずな爺さんで、何とも言い難いがまあいつも通りなのでそのまま森へ行くことにした
「森で魔物を狩るにはまず、魔物を見つけなければならんのじゃがそこで使うのが索的魔法じゃ。魔力を均等に広げ魔力反応のあったところに魔物はおる。反応が強いほどその魔物は強いのじゃ」
「へーそんな便利な魔法早く教えてもらいたかったね」
「ホッホッホ」
ほんと能天気すぎるだろ
そんなことを言いながらも森の中心部まで来た。浮遊魔法を解き後ろでしりもちをついている爺さんをスルーしつつ索的魔法とやらをしてみる
「おーすげー魔物がどこにいるか一発でわかるな」
「おーさすがリヒトじゃー1発で成功しとるのう。ま、わしの孫は天才じゃから当たり前かホッホッホ」
「というか、爺さん分かってるよな?」
「なんじゃ?わしの孫が天才すぎることか?それとも、災害級以上の魔物がすぐ近くにおることか?それとも、その魔物がわしらに気づいて狙っておることか?」
「1つ目は違うとして、あとの2つだよ!」
「そうかそうかホッホッホ」
どうして、こんな危機的状況でのんきに笑っているのか・・・ハァー
「爺さんいっちょ狩りに行くぞ。このまま放っておいたらヤバいことになるぞ」
「そうじゃの」
俺は異空間から剣を取り出し、剣に風をまとわせ魔物のもとへ向かった。
魔物がいる場所につくと、3m級の大蛇とホワイトタイガーがいた。
「おーこれはまたでかいのうホッホッホこの2匹だけで国の半分は壊滅できるじゃろうなホッホッホ」
なんかこの爺さんさらっと爆弾落としてきたんですけど。しかも満面の笑み。ほんとなんなんだこの爺さん。確かに爺さんから昔の武勇伝を聞いたが本当かどうかは分からない。壊滅的な国を救った英雄としてその国のヒーローだとか何とか
とにかくさくっと終わらせちゃいますか
「爺さんテキトーにそこらへんに腰かけといて、ちょっくら倒してくるから」
「ホホ。便所に行くノリの軽さで災害級の魔物を倒しに行きよるわい。わしの孫天才!ホッホッホ」
どんだけ親ばかなんだよ
ま、背後に回って首切れば一瞬だからっな!おりゃぁ
ズッシャァァ
2匹同時に成敗してくれる
「おーよいぞよいぞさすがわしの孫じゃの。一瞬で背後に回り首を切り落とすとは。この魔物たちはく製にして飾りたいくらいじゃの。初魔物討伐記念として」
「デカすぎるし!はく製にするのめんどくせーし。まず家に入んねーよ。邪魔」
「えーじゃあ家の外なら良いじゃろ❔なあ、リーヒートーお願いじゃよー」
「雨降った日どうすんだよ。腐るし臭いだろが。俺に影響がなきゃ勝手にしてくれて構わん。」
外から見ると血だらけの倒れた魔物を背景にはく製にして飾りたいと2歳の子供に縋りつく御年67歳の爺さん
異様な光景すぎる
そして、爺さんが俺が狩った魔物を俺の浮遊魔法で血抜きしながら家へ帰宅し見事なはく製に仕立て上げて自慢してきたのだが俺は爺さんの書斎に引きこもって本を読んでいた
爺さんの名前は
エルドラス・アルフィードです
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