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 この話で完結します。

 今まで、読んで下さった方々ありがとうございました。

 初めて作る小説で粗が多々あったかと思いますが、そこに目をつぶってみて下った人には感謝もしきれないです。

 ありがとうございました。

 

 「いよいよ、本番だ。緊張するとは思うが気を引き締めて行けよ。」今日が運命の決戦の日、誰もが緊張をし、誰もが死を覚悟していた。家族にお別れを告げた者までいた。

 無理もない、それが普通の感覚だ。しかし、プッコはそれを感じ取ることは出来なかった。家族の仇の事もいつの間にか、忘れ去ってしまっていた。

 今、プッコが見ているのは、どんどん背中が遠ざかっていく、あの男の姿を見ていた。 できれば、もっと長く、この時間を過ごしていたかった。

 しかし、時は残酷であり、遂に、そのの時がきてしまった。

 「お前等、早く乗れ!!時間が来ちまうぞ。別れを惜しむ気持ちも分かるが、こうしている間にも、何千、何万と兵士たちが犠牲になっている。もう戦いは始まっているんだ。みんなの希望となって必ず帰ってこい。」

 そして、全員がヘリと乗った。地理的に近かったという理由もあるだろう着くのがあっという間だった。もうすでに、煙が出ていた。銃撃の音も幾度となくし、もはや、戦場と化していた。

 「住民はあらかじめ非難させておいたとはいえ、酷いもんだ。しかし、地下に基地があっただなんて、驚きだな。」

 「呑気なこと言ってる場合じゃないですよ。僕たちだってここで戦うことになるんですから・・・・。」

 周りが一気に静まり返ったそのとき、機内が爆発した。敵のヘリがこちらを攻撃してきたのだ。隊員達は強化を施されているため、全員無事であったが、ふっ飛ばされたため、かなり距離に、分断された。

 通信もうまくいかず、班との連絡は一切取れなかった。プッコとサラは一緒ではあったが、べナやソープス、史覇などの頼れる者は皆、共に行動することができなかった。

 しかし、その場で立ち止まっている訳にもいかないので、その場しのぎで、敵の基地へと足を進めていった。

 


 何日経ったのだろう。非常用の食料は徐々に少なくなっていき、ついてきた兵士達も減っていった。奥へ進めば進むほど屍の数が多くなっていった。中には助けを求める声もあったが、周りは耳を貸すことはなっった。

 兵士たちの屍を踏んでいきながらも、進み、進み続け、遂にたどり着くことができた。「本拠地ー。」

 最初は分断されていても、1000人以上の兵はいた。しかし今は数百人、いや数十人かもしれない。どれだけの数を犠牲にしてきただろうか。遂に敵の本拠地にたどり着けたのだ。

 だが、戦いはまだ終わっていない。寧ろこれからが本番というべきであった。中にいる元凶となるもの、それを倒して、真の<達成>となるのであった。

 そのときだった。先頭にいたー。最初の一歩を踏み出した男が、ラサが、敵に目の前で、突如として切り刻まれて消えていった。

 「いやー驚きだ、まさかここまでたどり着ける人間がいただなんて、君達が初めてだよ。いや君たちの他に、先に着ていた奴らがいたな。確か、医療が得意な女と力だけが取り柄の男、体調が悪そうな男もいたっけか、まあそいつらも切り刻んだんだけどね。ここまで来たご褒美だ。たっぷり可愛がってあげるよ。」

 そういうと男ははさみを振りかざし、隊員を次々と切り刻んでいった。跡形も残さずに。プッコは敵へと突っ込んでいった。未だ頭が追いついていないのにも関わらず、いやだからこそかもしれない。混乱しているからこそ突っ込んでいったのかもしれない。

 しかし、何も考えないで突っ込んでいったというわけではなく、プッコには考えがあった。奴には癖がある、急所を狙わずにそれ以外のところから、切っていくという残虐極まりない癖が。その分、時間がロスしている為、そこを狙おうという作戦であった。

 プッコの予想通り、敵はまず指を狙ってきた一本、二本と素早く切り捨てられた。だが、追いつけない速さではなく、すでにプッコは敵の胴体に損傷を与えていた。そして素早く、損傷していた手から、全くけがのしていない手に持ち替えて、今度は敵の腕を切り落とした。

 その後は敵を押し倒し、指を二本切断された手で、何度も殴り続けた、何度も何度も。そうしていくうちに、敵は死んでいた。しかし、死んでからもしばらく殴り続けた。悲しみを帯びた拳で。

 


 進んだ先には様々なトラップが張り巡らされていた。しかし、死闘を潜り抜けたプッコには足止めにもなることはなかった。

 次々と一人で突破していった。だが、そろそろ限界が近づいてきていた。

 最早、気一つで体を動かしている状態であった。思考はほとんど停止状態。それでも尚、歩みを止めることはなかった。

 仲間の為、仇の為、最早理由などなかった。一歩、二歩、三歩。プッコはついに倒れた。目の前には大きなドアがあった。プッコは直感で、この奥に全ての元凶がいることを感じ取った。

 そうしてプッコは倒れている場合じゃなくなっていた。プッコは奥の部屋へと進んでいった。そこには、自然に囲まれた通路には無数の人間が入っていた。


 「ああ、そういうことか。」

 

 最終話なのに、投げやりなストーリーになってしまいました。(反省します)

 次に作る小説は、もっとアイデアの込められた作品にしていきたいと思います。

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