プロローグ2
雨の匂いに混じったその子猫の匂いが僕の鼻を刺激した。
獣臭いとかそんな異臭ではなく僕が今まで嗅いだことのない柔らかな甘い匂い。話は変わるが今思うとかなり距離は離れていたのによく匂いが嗅げたものだと自分で感心してしまう。
子猫の甘い匂いを嗅いだ時、何故だか分からないがとにかく助けなきゃいけないという本能が芽生えた。
別に本能を拒絶する理由がないため本能の赴くままに子猫を助けにいった。
僕は普通に助けにい ったつもりだったがそばにいた友達はその時の僕は発情している変態にしか見えなかったらしい。
そう思ったのは友達だけでなく現場を目撃していた全員がそう見えていた。その証拠に僕に向けた冷たい視線は「うわ、まじキモいんですけど…」とか「なんだアイツ猫見てあんな顔するとか変態どころかド変態だろ」とか沢山の声が聞こえた気がした。
その時の"満員電車の中またまた女性の後ろに立っていたら急にその女性が僕の事「この人痴漢です!」とか大声で言って、それに反応して同じ車両に乗っていた人が僕を見る"そんな場面に似ている気がした。
別に痴漢をしたことがある訳じゃなくて、あくまでも痴漢をしたらそんな状況に陥るからという想像であって…でも痴漢したらとか言ったけど痴漢がしたいとかじゃなくて…って一体誰に弁解しているんだ。一人わけのわからないことを言う自分が少しずつ本当に変態になってきているのではないかという不安を抱きつつある。
とりあえずそんなこんなで僕の信頼を失う代わりに子猫を助けることが出来た。その後子猫には飼い主がいないことが分かり何とか親を説得し、子猫をウチに引き取ることになった。これで毎日あの匂いを嗅げると思うとかなり嬉しい。
名前はシュガー。初めて会った時甘い匂いがしたからという何とも単純な名前であるが僕の性格が優柔不断である以上深く考えたら決まりそうにないから"これでいいのだ"byバ〇ボン。
随分古いネタ出してすいません。こんなことを言っても空回りしてしまうだけなのについやってしまうお年頃。
こうして僕の中学生活は当然のこと黒歴史になりました。
高校は中学校の同級生が絶対選ばないような一人暮らししなきゃいけないような距離の高校に進むことにしました。
幸い学校の偏差値も50ちょっとで僕も学力は本当平均的だったため、何とか進学が決まった。
一人暮らしの件も母さんの友達が高校の近くで小さな寮をやっていたおかげでそれ程高くない家賃で確保することが出来た。
ここから僕の楽しい高校生活が始まることに心躍らせていた。
…この時の僕はまだとある彼女に振り回される高校生活を送るなんてことはまだ知る由もない…なんてちょっとかっこよくキメてみる(ドヤッ
前回いい忘れていた事を何点か伝えます。
・小説は空いてる時間や暇な時などに書いているので投稿日はまばらです。
・暇な時に書いているのでもしかしたら飽きて突然投稿しなくなることもあるかもしれません。その時はスイマセン。私もできる限りそのような事はないようにしたいと思います。
そんな勝手な投稿者ですがどうぞ応援してください。