第二話 まさかな展開
キーンコーン、カーンコーン。
6時間目の終わりを告げるチャイムがなった。やっとだ。どんどんと高まる期待が押し寄せてくる。
一体、彼女はなにを話すのか、ものすごく気になっていた知は、今日は珍しく、全く寝れなかった。みんなから、熱でもあるのか、と思われるくらいに、寝なかった。
掃除が終わり、荷物をまとめ、先生からの話を聞いたあと、俺は屋上へ向かった。正直、ものすごくドキドキしていた。そして、屋上へ着いた。彼女は向こうを見ていたが、やがて、こちらへ振り返った。かわいい。そう思った。彼女の笑顔はものすごく、可愛く見えた。そして、彼女の方から俺に向かって歩いてきた。そして、後数センチでぶつかるというところで、止まった。そして、小さくつぶやいた。
「…あの、実は…私…好きなんです‼︎い……。」
(やったー‼︎まさかとは思ってたけど、やっぱり、やっぱり好きだったんだ。柚成さん、さっき可愛かったしな〜。ここは、快くおーけーするぞー。なんてったってはじめての彼女になるんだからな。でも、本当に……。)
「聞いてるの?帝王?」
「はっ、はい⁈」
しまった。すっかり聞いてなかった。なんて言ってたんだろう。おまけに、急にしゃべったせいで、声が裏返ってしまった。
「すみません。聞いてませんでした。あの…もう1度話してくれませんか?」
「だから、私、好きなんです。イタズラが。ものすごく好きなんです。だから手伝って欲しいんです。」
「…っえ⁉︎」