旅路

きみは行かなければならない。

この先へ、その先へ、あの先へ、

きみは行かなければならない。

靴ひもをきゅっと強く結んで

唇をきゅっと強くかみしめて

傷口から溢れだした血液は知らんぷりをした

どうしたって零れてくる涙は

景色を歪んだものに変えてしまうのだから

きみは歩くことを覚えなければならない

きみは空と海の違いを探しに行かなければならない

そして、

なにもかもに大した違いはないのだと、

最後に笑ってしまわなければならない。

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