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おじさん、令嬢に転生して百合ハーレムを極める件  作者: 泉水遊馬
最強、セントリア王国の女王

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第80話:黄金の薔薇、国家規模の経営統合

アルテミシア王国を揺るがした愛の革命は、ついに国家の枠組みを根底から覆すに至りました。アリア・フォン・ローゼンシュタイン公爵令嬢による「絶対的経営統合」は、ミランダ王女という最高権力者を完全に虜にし、結果としてアルテミシア王国そのものが、アリアのハーレム派閥の一部。

事実上の「愛の属領」となったのでございます。


しかし、この異例の事態は、周辺諸国に多大なる衝撃を与えました。特に、古くからその勢力を競い合っていた隣国・セントリア王国の女王、エレオノールによる介入は、平和であった(はずの)アリアの支配体制に、新たな波乱の種を蒔くこととなりました。


王都の謁見の間には、重苦しくも甘い緊張が漂っておりました。

ミランダは既に玉座を降り、アリアの足元に跪くことを至上の喜びとする「愛の奴隷」と化しております。彼女の瞳には、かつての冷徹な支配者の影はなく、ただ慈愛と情欲に満ちたアリアへの忠誠だけが宿っておりました。


そこへ、突如として空間を切り裂き、銀色の月光を模した結界が展開されました。

姿を現したのは、セントリア王国の女王、エレオノール。172cmの長身と成熟した色気を纏った「銀の月女王」は、端正な顔立ちに冷笑を浮かべ、アリアたちを見下ろしました。


「あらあら……。アルテミシアの王女様が、随分と可愛らしいお姿に成り下がって。……『国家の統合』を履き違えていらっしゃいませんこと?」


アリアは、背後に控える側近たち(リリア、エレナ、ベラ、ヴェロニカ、セレスティア、そして今はアリアの足元にいるミランダ)を従え、動じることなく微笑みました。



挿絵(By みてみん)


「エレオノール女王陛下。我が社の運営方針に、何かご懸念でもございましょうか? 私たちはただ、互いのリソースを最適化し、より深い愛の共同体を構築しているに過ぎませんわ」


「『最適化』、ですか……。面白いわ。貴女という薔薇が、これほどまでに毒を含んでいるとはね」


エレオノールが指を鳴らすと、背後の影から「ハーレム四天王」が顕現しました。

筆頭のザリーナ、知略のセレナ、暗殺のナディラ、そして重装破壊のヴェスパ。彼女たちの威圧感は、これまでの側近たちとは比較にならぬ「国家レベル」のものでございました。


「アリア、私の『駒』として管理下に入るか。あるいは、この場で解体されるか。……私、実利の伴わない存在は嫌いなのよ」


エレオノールは扇子でアリアの顎を掬い上げ、その深紫色の瞳で奥底までを検分します。それは、アリアがこれまで攻略してきたどの令嬢とも異なる、完成された「支配者」の眼差しでありました。


アリアは女王の手を優しく握り、不敵に微笑みました。


「陛下のその合理主義、大変魅力的ですわ。ですが、私の『管理』は、心臓の鼓動から秘部の機微まで、逃さずインフラ化いたしますの。……陛下、どちらが上か、今夜の晩餐会で決着をつけようではありませんか」


静寂の中で火花が散る中、両国の運命を賭けた「最終経営統合」の幕が、今まさに開かれようとしております。

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