7話 魔法の授業②
レイは炎の魔法についてのページを開く
左手で本を持ち、右手は真っ直ぐ前につきだし手の平を上にする
レイ(よし!)
【炎】「フレイム!」
レイはそう唱える
すると右手の手の平の上に炎が出現する
レイ「おぉ!」
(綺麗だなぁ)
直径30cmにも満たない炎だが、レイはとても感動している
教師A「うん、良くできてるよ」
「じゃあ、私も」
レイ(!!)
教師Aも自身の手の平に炎を出現させる
レイよりも大きな炎である
レイ「え…」
教師A「よしレイ君、何か気づいたことはある?」
教師は炎を横目に質問する
レイ「あの…魔法に使った魔力が俺と…」
「いや、俺より少なかったような」
教師A「うん、正解」
「同じ魔力量、同じ命令を与えても結果に差が出るんだ」
「それは魔力の変換効率の違いなんだ」
レイ「変換効率…ですか?」
教師「そう」
「例えば10の魔力があったとして、そこにフレイムと命令をする」
「そうすると魔力が炎に変わるんだけど、それには個人差があるんだ」
レイ「つまり…10のうち3しか変わらない人も居れば8も変わる人もいるってことですか?」
教師「そういうこと」
「まだ初心者のレイ君とかは、良くても4くらいだね」
レイ「そうなんですか…」
教師「でも大丈夫、こういう技術は練習すればするほど上手になるから」
「一緒に頑張ろう笑」
レイ「は はい!、頑張ります!」
「あの、練習して上手くなるのは変換効率だけですか?」
教師A「それ以外には変換速度も向上するよ」
レイ「変換速度っていうのは…」
「魔力を魔法に変換するときの速さってことですか?」
教師A「そう、それを鍛えれば魔法を出すのが速くなるんだ」
「そういう所でも魔法使いの腕が試されるよ」
レイ「なるほどぉ」
説明ばっかりになってしまい申し訳ないです
もう少しだけ続きます