4話 出会い③
レイが寮に向かって歩いていると
?「レイ君」
誰かが、レイの肩を軽く叩く
レイ(?!)
レイは驚いて後ろを振り返る
するとそこには同じ制服を着た男性が立っていた
?「おっと、驚かしてごめん」
「僕はファイン・ネルケー」
「よろしく」
ファイン・ネルケー 15歳 男性
レイ「レイ・ブルーメです、…よろしく」
「あの、なんで俺の名前を?」
ファイン「あぁ、ごめんね?」
「僕、同じクラスだから話してるのが聞こえたんだ」
「気を悪くしたなら謝るよ」
レイ「いや!全然!」
「俺の方こそ、同じクラスなのに覚えてなくてごめん」
ファイン「全然!」
「今日、自己紹介みたいなのしなかったしね」
「それよりさっ」
「もしかしてだけど寮に向かおうとしてる?」
レイ「えっ?良く分かったね?」
「もしかしてファイン君も?」
ファイン「そう笑」
「だから、良かったら一緒にいきたいと思って声かけたんだ」
レイ「そうだったんだ」
「俺も1人で不安だったからさ、ファイン君が良ければぜひ」
ファイン「ファインでいいよ笑」
「じゃあ行こっか?」
レイ「うん」
そうして2人は寮に向かった
寮には管理人として寮母がおり、寮に着いたレイとファインは1通り説明を聞いた
そして2人は自室の鍵を貰い部屋に向かう
ファイン「まさか、隣の部屋になるとはね笑」
「改めて、よろしく笑」
レイ「こちらこそ、よろしく」
夜
レイとファインは寮の食堂に来ていた
レイ「寮母さんだけ…」
食堂には寮母さんが料理の鍋を見ているだけで、他には誰もいなかった
ファイン「まぁ、こんなもんじゃない?」
「すいませーん」
ファインは余り驚くこと無く、寮母さんに話しかける
寮母「おぉ、いらっしゃい」
「待ってて、今持ってくる」
寮の夕食は寮母さんが作ってくれる
生徒達は18時から21時の間に料理を貰いにいき、食べ終わったら食器を返却する
寮母「はいどうぞ」
ファイン「ありがとうございまーす」
寮母「レイ君のも今持ってくる」
レイ「はい…」
ファイン「どうしたの?、暗い顔して」
レイ「…人がいないなって」
ファイン「まぁ、魔法使いの母数自体が少ないし」
「しかも、年々数が減ってきてるし」
「レイの住んでた町にはたくさんいたの?」
レイ「いや、全然」
「でもこの街、この国で2、3番目に大きな所だし」
「もっとたくさんいると思ってたんだ」
ファイン「まぁ、学校はここだけじゃないし」
「最近は魔戦士が人気なのもあるから」
寮母「鉄道の影響もあるね」
寮母が料理を運びながらそんなことを言う
レイ「料理ありがとうございます」
「鉄道ですか…」
寮母「そう」
「鉄道が出来る前はもうちょっと寮に住んでくれる人もいたんだけど」
「今じゃこの有り様」
寮母は誰も座っていない食堂を見て寂しそうに話す
レイ「そうなんですね…」
ファイン「あの、1年生は俺達だけだって最初に教えてくれましたけど」
「2、3年生はどうなんですか?」
寮母「どっちも3人ずつだよ」
「みんなそれぞれの部屋でご飯を食べてるからここにはいないけどね」
ファイン「なるほど」
「じゃあ、食堂で食べるのが禁止な訳じゃないんですね?」
寮母「もちろん」
「賑やかなのは大歓迎だよ」
そして2人は食堂でご飯を食べ始め、雑談が盛り上がる
ファイン「サードシンボルが先生なの凄くない?」
レイ「えっ!?」
「先生って…担任のローゼ先生の事?」
ファイン「うん、え?」
「気づかなかったの?笑」
「左胸に3つの星があったよ?」
レイ「まじか…気づかなかった」
「そんな凄い人だったのか…」
この国で魔法使いは4つに階級分けされる
数字が少なくなるほど魔法使いとして優秀である
フォースシンボル 現在約2万人
魔法使いとして認められると、全員が国から与えられる階級、ほとんどの魔法使いは一生このまま、
サードシンボル 現在5人
セカンドシンボル 現在1人
ファーストシンボル 現在1人
歴史上2人しか存在しない
鉄道は魔法で動いてます
人物紹介
ファイン・ネルケー
主人公の担任 ローゼ