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41話 力と命、それぞれの最強

人間を絶滅させ、魔法使いだけの世界を目指す、ナハト


それを阻止するため、

ファーストシンボルの魔法使い、レーヴェンが戦いを挑む




シャルム帝国、主人公達がすむ国


ゲーグナ、ナハト達がいる国

ファーストシンボル、レーヴェン・ファイル


彼は、シャルム帝国最強の魔法使いである


彼は力魔法を操り、あらゆる運動を意のままに起こす








レーヴェンは力魔法により、宙に浮いている



レーヴェン(そこら中から魔力を感じる)

(罠か、陽動か)











ナハト【命操】「リブ・ロール・ディーネン」


ナハトが魔法を使う、すると



全長約15m


蛇に翼が生えた異形の生物が数十匹、地中から姿を現す


そいつらは異様な翼を羽ばたかせ、空を飛んでいる




ナハト「いけ」



ナハトはそれらを操り、レーヴェンに突撃させる


しかし、










レーヴェン【斥力】「ヴィゴーレ・ドラッケン」


レーヴェンを中心に、斥力(せきりょく)の壁が球状に展開されている


斥力とは、すなわち反発する力





ナハトの攻撃は、レーヴェンに近づけば近づく程、強い斥力(せきりょく)(はば)まれる



結果、レーヴェンには触れることもできず(ちり)になった








レーヴェンは自身を斥力(せきりょく)で覆う事で、あらゆる物を寄せ付けない








レーヴェン(翼の生えた蛇(あの生き物)から魔力を感じる)


(なるほど、ここら一帯から感じる大量の魔力の正体は…)

(ナハト(こいつ)の操る、生物兵器か)












ナハト「リブ・ロー・・・・・」

ナハトは臆する事無く、攻撃を仕掛ける



が、






レーヴェン【力】「ヴィゴーレ」


レーヴェンはナハトに向け、力の(かたまり)を放った





ナハト「!」











グチャッ!










ナハトの上半身が、地面と共に吹き飛んでいる


まるで巨大な砲弾が直撃したかのような、そんな光景である





残った下半身が、力無く地面に倒れ込む











レーヴェン「……」

レーヴェンは警戒するように、その光景を見つめる


すると、










ドンッ!





  

突然、辺り一帯の植物が動き出す


その迫力は、森その物が動いていると言っても過言ではない


大量の木々が、レーヴェンに襲いかかる





しかし、当然彼には当たらない


なぜならレーヴェンの周囲には、斥力の壁があるからである




レーヴェンに襲いかかった木々達は、


斥力、すなわち反発する力、


それにより粉々になっていく









その時、



ナハト【身体操作】「リブ・セ・ラヴィ」










レーヴェンの斥力の範囲外にいた植物達から、ガスのような物が出る


周囲に白いモヤが立ち込め始める




レーヴェン(気体、微かに魔力を(まと)っている)

(だが無駄だ)


しかしそれも、レーヴェンを囲む斥力に完全に阻まれる











植物から噴射されたガスは、ナハトが自身の身体を気体化させた物


ナハトは命の魔法で、身体の状態を操作可能である











ナハト(気体すら通さないのか、やるなぁ)


ナハトはレーヴェンの魔法の精度に、素直に感心する


(まぁでも、それならそれで)





上半身は(えぐ)れて存在しない


だが、ナハトの下半身が立ち上がる


ナハトの上半身があった場所には、スライム状の何かが(うごめ)いている


それは次第に上半身の形になっていき、ナハトが完全に復活した








レーヴェン(命の魔法…厄介だな)

















ナハト「!」

「来い!」

何かを察知し、ナハトは命令する


ナハトは翼を持つ蛇を呼び、その背に掴まった

そして、その場から急速に離脱しようとする





レーヴェン【斥力】「ヴィゴーレ・ドラッケン」











バーン!










周囲を(おお)っていた土埃が晴れていく




レーヴェンの目の前に、扇形の更地が広がっている


先程まで生えていたはずの鬱蒼とした木々が、根こそぎ消滅している




斥力は自分を守るだけで無く、このような使い方も可能である
















レーヴェン「仕留めきれなかったか」










ドンッ!





地中から異形の生物達が大量に姿を現し、空を飛び始める


その1匹の背に、ナハトが乗っている




ナハト「やれ」







宙に浮かぶレーヴェン、その周囲を囲む斥力の壁


さらにそれを囲むように、異形の生物達が動き始める




その生物達が、体からガスを噴射しだす


レーヴェンの周囲に段々とガスが充満し、視界が狭まっていく








レーヴェン(ナハト(こいつ)を遠距離から殺すのは、簡単ではないな)

(斥力の壁(これ)があるからといって、不用意に近付きたくはなかったが、)

(仕方ない)








レーヴェン【加速】「ヴィゴーレ・ロイニング」


レーヴェンは自身を加速させ、高速で空中を移動する







異形の生物が出すガスで視界は塞がれているが、魔力を追えば問題は無い


レーヴェンはそう考えていた








ガスを噴出する異形の生物に体当たりしながら、縦横無尽に空を駆ける



レーヴェンと激突した生物は、その速度に加え、斥力の壁の効果もあり、跡形もなく木っ端微塵になっていく



レーヴェンは動けば動く程、その速度を上げていく









最初、ナハトは異形の生物の体を乗り移りながら、攻撃を回避していた


が、その生物達はレーヴェンに次々と(ほふ)られていく




ナハトは地中にストックしておいた異形の生物達を次々と呼び出す


だが、


それも次第に、レーヴェンが生物を殺す速さに追い付けなくなる




そしてとうとう









グチャ!






レーヴェンとナハトが衝突する



衝突の影響で、ナハトの下半身が完全に消失する







レーヴェンの速度は、マッハ1に到達していた








バランスを崩したナハトは地上に落下していく


足場となっていた生物達も、ほぼ全て処理されている








レーヴェンはスピードを維持しながら、ナハトを視界に捉える、そして





レーヴェン(終わらせる)


レーヴェンは一直線に、ナハトに突撃していった









バーン!









レーヴェンはナハトを消し飛ばした後、地面に激突した
















地面が抉れ、クレーターのようになっている


土埃が酷く、視界が遮られる






レーヴェン(終わったか…いや、最後まで油断するな)


レーヴェンは未だ警戒を解かず、魔力を探る


ナハトの魔力は感じない、それどころか異形の生物達の魔力も全て消えていた






























それは突然だった















ナハト「ははっ!」

ナハトが笑顔を見せている



レーヴェン(な…)













レーヴェンの頭上に、ナハトがいる










いや、問題はそこではない


ナハトがレーヴェンに近付いてきている


今まさに、斥力の壁に到達しようとしている






グチャ




ナハトが斥力の壁に触れる













勿論だが、レーヴェンの斥力の壁に阻まれ、ナハトの身体が粉々になっていく



だがそんなことはお構いなしに、ナハトはこちらに近付いてくる



近づけば近づく程、ナハトの肉体は壊れていく


レーヴェン「?!」
















理由は分からない、だが


ナハトがレーヴェンに近づく速度が、斥力での反発速度を凌駕している










ナハト(私の勝ちかな)










ポタ



たった1滴


レーヴェンを守る斥力の壁を越え、ナハトの血液がレーヴェンに触れた




レーヴェン「!!」


レーヴェンの脳に、微かに痛みが走る










レーヴェン「くそ…」














ナハトは考えた


レーヴェンの使う斥力の壁には、限界が存在するのではないか、と



理由は、

レーヴェンがゲーグナへ移動してきた時間から推測し、マッハ1以上の速度で動ける事は確実だったからだ


だがナハトとの戦闘中、レーヴェンはマッハ1以上の速度にはならなかった




そこにナハトは疑問を感じ、こう考えた


ならなかったのではなく、なれなかったのではないかと




ナハトを殺すためには、

異形の生物が出すガスが充満している場所を、必ず通らねばならない



そのため、気体すら寄せ付けない高精度な斥力の壁を形成しながら、移動しなくてはならない



その限界がマッハ1なのではないか




レーヴェンの斥力の壁は、マッハ1以上だと僅かに綻びが生まれるのではないのかと


ならばそれ以上の速度なら、壁を破れるのではないか


ナハト(試してみよう)






ナハトは自身の代わりとなる肉人形を、魔法で作り出す


そしてその肉人形を囮として使う




続けて命の魔法で、本体である自身の身体を鳥の様な姿に変化させた




そして空を飛び、高度約2万mまで上昇する




そこで、魔力を宿していない異形の生物達に指示を出す




ナハトの操る異形の生物はその多くが魔力を宿しているが、魔力を宿していない個体も存在していた




ナハト(何がいつ役に立つか、分からないもんだな)





蛇に翼が生えた異形の生物達を互いに合体させ、巨大な筒状にする


その筒の内部を、タコの吸盤と同じ仕組みで真空状態にする


そしてナハトは、そのまま真空の中を自由落下していく


落下地点は肉人形を使い、レーヴェンを誘導する





高度2万mからの自由落下、更に真空のため空気抵抗も無い


その速度は、マッハ1を軽々と越えた







ナハトには核が存在している


その核を破壊されない限り、身体を修復するのは容易なことである


それゆえどんな無謀な作戦も、ナハトにとっては数ある選択肢の1つでしかない






ナハトの血液を介し、レーヴェンの体内に魔力が侵入する


僅かな魔力ゆえ、レーヴェンの命を奪う事はできない


しかし、脳の機能を多少操作する事はできる






レーヴェンの魔法に綻びが生じる






ナハト【命操】「リブ・ロール・ディーネン」


ナハトの植物がレーヴェンに襲いかかる



レーヴェンはそれを斥力の壁で防ぐ


が、




グサッ!



致命傷ではない


だが確かに、ナハトの攻撃がレーヴェンに届いてしまった




ナハト【幻惑】「リブ・ミラージュ」


ナハトはレーヴェンの感覚器官をさらに乱そうとする







ナハト(…)


脳に魔力を侵入させたのが原因だろう


そこでナハトは意図せず見てしまう、


レーヴェンの記憶を、彼の人生を、







更新が遅れてしまいました、申し訳ないです


8月中にこのお話は完結させる予定です


良ければその時まで、お付き合いお願いします



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