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32話 開眼

前回までのあらすじ


レイはナハトに、魔法使いだけの世界を目指す手伝いを頼まれる

レイはそれを拒むが、ユウが人質になっていると知り動揺する


そこへファインが合流する

レイ「ファイン!」



ファイン「おはよう、レイ」

ファインはいつものように声をかける



レイ「……」

レイはファインを見つめる



ファイン「どうしたの?笑」



レイ「…ファインが俺をここに連れてきたのは本当?」



ファイン「うん」



レイ「なんで…」



ファイン「あぁー…色々あるんだよ苦笑」



レイ「……そんなんじゃ」










ファイン「それより、どうなったんですか?」

ファインはレイを無視し、ナハトに質問する



ナハト「話はほぼ済んだよ」

「今は、レイ君の返事待ちかな」



レイ(くそ……)

(今の俺に選択肢なんて…)











レイ、ファイン、ナハトの3人は別の建物へ移動する




レイは移動中、周囲を観察するも森林が広がっているだけで、人の気配すら感じられなかった














教会の様な場所に到着し、中に入る


そこは何もない、殺風景な空間があるだけである


だがその地面には、巨大な魔方陣が描かれていた














ナハト「じゃあ、レイ君は魔方陣の中心に立って」



レイ「…これから何を」



ナハト「私の魔法で強制的に第三の眼を開眼させる」

「多少苦痛があるだろうけど、死ぬことは無いから安心して」



レイ「…万が一、俺が死んだらどうなるんだ?」



ナハト「私の計画の心配をしてくれてるのかい?」



レイ「そんなわけ無いだろ、ユウさんや…ファインはどうなるんだって話だ」

レイの言葉には怒気が混じる



ナハト「冗談さ、ごめんごめん」

ナハトは微笑みながら話す


「でも、自分の死後の事なんて考える必要ないよ」

「だってもう死んでるんだから」




レイ「ふざけるなよ」

レイはナハトを睨み付ける




ナハト「まぁ、君が頑張ればいいだけの話さ」

「彼女を助けるためにもね」





















ファイン「じゃあ、僕は外に出ています」



ナハト「あぁ」

「レイ君も早く位置について」





レイは魔方陣の中心に立つ









ナハト「じゃあ始めるよ」

【命操】「リブ・ロール・ディーネン」












魔方陣が怪しく輝きだす









レイ「!」







レイの頭に激痛が走る


(えぐ)られるような、潰されるような、そんな感覚


レイはたまらず地面にうずくまる




だが同時に、何とも言えない感覚に襲われる


寒空の中、1人で朝焼けを眺めながら深く息をするような


解放感、閉塞感、全能感、無力感、


そんな不思議な感覚だった














謎の声「やぁ」



レイ(は?)


































































儀式が終わる







レイ「はぁ、はぁ、はぁ」

レイは乱れた息をして地面にうずくまっている









ナハト「気分はどうだい?」


その声に反応し、レイは顔をあげる










レイの額には、第三の眼が開眼していた















レイ(なんだったんだ…さっきの声)

レイは混乱しながら立ち上がる




ナハト「大丈夫かい?」



レイ「あぁ…問題ない」



ナハト「それは良かった」

「じゃあ、行こうか」



2人は建物の外へ出る


そこにはファインとブラッドが立っていた







ナハト「ブラッド、転送を頼む」



ブラッド「はい」

【転送】「エスパース・ヴェーゲン」


(ゲート)が出現する






レイ「…何処に行くんだ?」



ナハト「次の仕事場さ」













































ブラッドは、30話に出てきたレイ達を誘拐した一味の名前です












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