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26話 魔法戦⑦ 和解

真夜中の医務室


アベルがベットで眠っている

その隣では、オルシュが座っている








アベル(ここは…)

アベルが目を覚ます



オルシュ「アベル!」



アベル「…父さん」


2人の声を聞き、白衣を着た教師がアベルに声をかける


白衣の教師「アベル君、おはよう」


アベル「…おはようございます」


白衣の教師「君は魔法戦で怪我をして医務室に運ばれたんだ」

「覚えているかい?」


アベル「…何となくは」


白衣の教師「そうか、起きてすぐに申し訳ないが君の腕について話さなければならない」


アベル「腕…あぁ」

アベルは自身の右腕に目を向ける


包帯が巻かれ全容は確認できない


だが、



アベル(これは…)




白衣の教師「アベル君の右腕は、肘から下がない状態になっている」


アベル「…やっぱり」


白衣の教師「だが安心して、腕は治せるよ」

「時間はかかるけどね」


アベル「…どれくらいかかりますか?」


白衣の教師「そうだな、最短で1年てとこだね」


アベル「…そうですか、分かりました」


白衣の教師「加えてかなりの血液を失ってる、しばらくは絶対安静だ」

「いいね?」


アベル「…はい」





そこからしばらくアベルの問診が続いた



白衣の教師「よし、じゃあ後はゆっくり休んでくれ」

「詳しい治療の説明などはまた明日だ」

「私はずっとこの部屋にいるから、何かあったら呼んで」








オルシュ「先生」

「少しの間、アベルと2人きりにしてくれませんか?」


白衣の教師「…何かあればすぐに呼んでください」


オルシュ「勿論です、ありがとうございます」
















オルシュ「本当にすまない」



アベル「…何が?」



オルシュ「私がお前を追い詰めてしまった」

「そのせいで…」

オルシュはアベルの右腕を見つめる



オルシュ「私は…アベル…お前を守りたかった…お前に傷ついてほしくなかった」

「だから、お前の夢を否定した」

「否定するために、あの約束をした」

「だがそのせいで、お前を傷つけてしまった」


「本当に申し訳ない」

オルシュは頭を下げる



アベル「腕が無くなったのは、俺の力が足りないせいだ」

「父さんのせいじゃない」



オルシュ「それは違う、お前には何の責任も・・・」



アベル「俺の方こそ、ごめん」



オルシュ「なぜ謝るんだ?」



アベル「俺が母さんと同じ道に行くのを、父さんが黙って見ていられる訳がない」

「それが分かっていたのに、俺はその道を選んだ」


「母さんが死んで、余裕が無くなっていく父さんを(ないがし)ろにするような提案をしたと思ってる」


「だからせめて、俺は魔法戦で優勝して父さんを安心させなきゃ行けなかったのに」

「こんな怪我をして、また父さんに心配をかけてる」


「だから、ごめん」




オルシュ「…どうして、シャーロットの夢を継ごうと思ったんだ?」


シャーロット・ヴィンデ アベルの母でオルシュの妻






アベル「俺は納得できないんだ、人も魔法使いも同じなのに、深い溝があるこの世界に」

「だから母さんの夢は、今は俺の夢でもあるんだ」


オルシュ「…そうか」














アベル「そういえば、魔法戦の勝敗はどうなったんだ?」



オルシュ「あぁ…優勝はレイ・ブルーメ君だったよ」



アベル「そうか、俺は負けたんだな」



オルシュ「学園を辞めても、夢を諦めるつもりは無いんだろ?」



アベル「当然だ」



オルシュ「そうか…なら辞めさせる意味もない」



アベル「え?」



オルシュ「これ以上お前を追い詰めたら、本当に取り返しのつかないことになる」

「それは何が合っても避けたいんだ」



アベル「じゃあ」



オルシュ「あぁ、頑張れよ」



アベル「…ありがとう」
















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