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22話 魔法戦⑤ 気がついたら

レイとユウの試合は、レイの勝利で幕を閉じた




それを観戦していたアベルとファイン








アベル(ユウ…)

アベルはユウを心配し医務室に急いで向かっていた



ファイン「アベルー」

ファインはそんなアベルの後ろを呑気に追っていた










アベル「失礼します!」

アベルはそう言うと同時に医務室の扉を勢いよく開ける



医務室の中は、レイ達が普段授業を受ける教室2つ分程の広さだった



そこには、ベットで横になるユウ

その隣で椅子に座っているレイ

部屋の奥で机に向かっている白衣の女性



計3人がいた







白衣の女性「?!」

白衣の女性は急に扉が開けられたことで驚いていた



アベル「ユウの事が心配で、様子を見に来ました」



白衣の女性「そう…それであなたは・・・」



ファイン「1年1組アベル・ヴィンデとファイン・ネルケーです」

「同じクラスの2人の様子を見に来ました」


アベルに追いついたファインがそう補足する





白衣の女性「あぁ、どうぞ入って」

女性は納得したように、2人の入室を許可した










アベル「ユウは大丈夫なんですか?」



白衣の女性「大丈夫だよ、怪我は多少してたけどもう治してあるし」

「今は疲れて眠っているだけ」



アベル「そうですか、良かった」

アベルは少し安心した様子でそう言った




ファイン「レイは大丈夫?」



レイ「うん、大丈夫」



ファイン「良かった笑」






レイ「アベル君…ごめん…」



アベル「何がだ?」



レイ「ユウさんを…傷つけたこと」

「やり過ぎたと思って…」



アベル「…俺に謝られても困る」



レイ「そうだね…ごめん」



ファイン「大怪我した訳じゃないし、そこまで気にしなくてもいいんじゃない?」

「そもそも、魔法戦は戦う場だし」



レイ「…でも」



ファイン「ユウがかなり積極的に戦ってたし、不可抗力だと思うけど」



アベル「…気にするなら、後で本人に謝ればいい」



レイ「…うん…そうする」












その後

アベルとファインは準決勝があるため医務室を後にする

レイはユウが起きるまで医務室に残る事にした





















そして準決勝第2試合


勝った方が決勝でレイと戦う




ローゼ「準決勝第2試合」

「アベル・ヴィンデ、ファイン・ネルケー」

「よーい、始め!」













ファイン【雷】「トール」

ファインは体に電気を流し筋肉を活性化させ、一直線にアベルに向かう










アベル【水】「アクア」

アベルの周囲に、人間の顔と同じくらいの大きさの水の球が数個出現する



アベルは、ファインから距離を取りながらそれを放つ











ファイン(当たらないよ)

ファインは難なくそれを回避しながらアベルに近づく






アベルは、魔法を全て撃ち終えるもファインには(かす)りもせず接近を許す






そして




ピチャ




と言う音と共にファインの手がアベルの胴体に触れる


ファインはこれまでの試合でも、直接触って電気を流すことで相手を気絶させ勝利してきた






ファイン(なんだ…今の音)

(それにこの感触…)

アベルに触れた時の音、そして今触れている感触に違和感を持つ



だがファインは、そのまま攻撃を続けた





ファイン【雷】「トール」

普通の人間なら、即気絶する威力の電気をアベルに流す



ファイン(勝ったのか?…)

余りの呆気なさにファインは疑問に思う






その瞬間




ガシッ!




ファイン「!」

気絶させたはずのアベルに腕を捕まれファインは驚き動揺する







アベル(これで終わりだ)

【氷】「アクア・グラース」





ファイン「なっ!!」








ファインは逃げる間もなくアベルの魔法で氷漬けにされた







ファイン「まじか…」

【雷】「トール!」

ファインはなんとか氷から脱出しようと足掻く

だが、氷はびくともしない









ローゼ「今から30秒以内に氷から脱出できなければ敗北とする」

ここで審判からの警告が入る









ファイン「こりゃ、だめだ苦笑」







そして30秒が経過する












ローゼ「ファイン・ネルケー、戦闘継続不能と判断」

「よって勝者、アベル・ヴィンデ」
















準決勝に決着が着いた


その頃、医務室では









ユウ(ここは…)

ユウが目を覚ましていた



レイ「ユウさん!、大丈夫?」



ユウ「レイ君………」

「あれ?……!」

「勝敗は?!、どうなったの?!」


最初は横になって喋っていたユウだが、突然体を起こしてそう質問した



レイ「え?、あの…」



白衣の女性「起きたのね、おはよう」

ここで、少し席を外していた白衣の女性が帰ってくる


白衣の女性「レイ君、念のためユウさんを診察するから外に出てもらってもいい?」



レイ「あ…はい、分かりました」










レイは医務室の外で、ユウの診察が終わるのを待っている


するとそこへ、






アベル「何をしてるんだ?」

準決勝を終えたアベルが来る



レイ「アベル君?!、え、じゃあ準決勝は・・・」



アベル「もう終わった」



レイ(早くない?)

レイは心の中でツッコミをいれる


「…どうだったの?」



アベル「俺が勝った」



レイ「そっか、おめでとう」

「あの…ファインは…」



アベル「服が濡れたから着替えてから来るらしい」



レイ「そっか」



アベル「それで、ユウはどうだ?」



レイ「あぁ、さっき目を覚ましたよ」



アベル「!」



レイ「今は念のため診察を受けてる」



アベル「そうか」






白衣の女性「診察終わったよ、もう入って大丈夫」

医務室の扉を開け、外にいるレイとアベルにそう声がかかる







2人はベットの上で座っているユウに話しかける






アベル「ユウ、だいじょ・・・・」



ユウ「アベル!」



アベル「?!」



ユウ「準決勝はどう?!、勝てたの?!」

ユウは興奮した様子でアベルに質問する



アベル「お、落ち着け」

「勝ったから」



ユウ「そ、そっか…」

(良かった…)



アベル「それより、体は大丈夫なのか?」



ユウ「え?、あぁうん、全然大丈夫笑」

ユウは肩を回しながらそう答える



アベル「そうか、ならいいんだ笑」






レイ「ユウさん、ごめん」

ユウとアベルの会話が一区切り着くと、今度はレイが話し始める



ユウ「うん?、何が?」



レイ「追い詰めちゃったから…意識を失うくらい」



ユウ「いやいや!、大丈夫だよ!」

「気にしないで!」



レイ「うん…ありがとう」



ファイン「失礼しまーす」

「あれ!、ユウ起きてるじゃん!」

「大丈夫?」



ユウ「うん、大丈夫笑」










その後、4人はそれぞれ帰路に着く




レイとファインの帰り道


ファイン「ユウってかなり強かったね」



レイ「うん、強かった」



ファイン「あの炎の鳥と竜巻の鍔迫り合いがもうちょっと早く終わってたら結果は変わってたんじゃない?」



レイ「うん、そうなってたら最後の魔法を撃つ溜めが足りなくて負けてたと思う」










レイ「アベル君はどうだったの?」



ファイン「強かったよ笑」

「水だけじゃなくて氷まで使えてたし」



レイ「え?!、氷まで?」



ファイン「うん、凄いよね笑」

「てゆうか知ってた?」

「純水って電気全然通さないらしい」



レイ「?」



ファイン「試合の後アベルに聞いたんだけど、魔法で出現させた水って純水なんだって」

「純水は電気を通さないから、それで俺の電気を防いだらしい」



レイ「純水ってそうなんだ…知らなかった」



ファイン「ね、いっぱい勉強したんだろうね」







ユウとアベルの帰り道


アベル「大丈夫か?」



ユウ「え?、大丈夫だよ笑」



アベル「そうか?、何か思い詰めてる様に見えるが」



ユウ「そう?、全然だよ笑」

(だめだ、顔に出すな!)

ユウは不安の色をなんとか隠そうと自分に言い聞かせる



ユウ「それより!、決勝!、頑張ってね笑!」



アベル「あ あぁ、勿論だ」











翌日



ユウ(よし、着いた)



ユウは、首都 ロンドニア に来ていたのだった

1週間以内には魔法戦を終わらせます

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