プロローグ
この物語は漫画で描こうと思ってます。
反響があればXの方で漫画を少し公開しようと思っています。
コメント、評価、拡散の方是非お待ちしています!
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この世界には神がいる。
実在するのだ。
その事実はまだ誰も知らない。
彼は黄金に輝く雲の上に立っていた。
「嘘だ…。」
その雲の上に佇む神々しい者の前で、膝から崩れ落ちながらそう言った。
これはまだ先の話である。
この世界は、誰かの犠牲によって誰かの幸せが成り立っている。
それは、名前も知らない誰かだったり、友人や家族、大切な人だったり、自分だったりする。
誰かが犠牲にならないと、この世界は成り立たない。
なぜならこの世界は、理不尽で、残酷で、不平等で、なのに面白くて、美しくて、矛盾しているからだ。
俺は、そんな世界が大嫌いだ。
だから俺は、そんな矛盾で幸せを壊されるなら、俺がすべての犠牲になればいい。
そう考えていた。
僕はこの世界に、幸せはないと思っていた。
だけど、その時だけはこう考えてしまった。
人間がいるから、こんな事が起こるんだ。
そもそも人間が生まれてこなければ、こんな事にもならない。
この世界に人間が生まれたから、こんなことになったんだ。
人間がいなければ、俺達以外の人間を犠牲にすれば俺達が幸せになれるんじゃないいかって。
人間なんて、いなくなればいい。
そう、思った。
目を覚ますと、荒れ地広がっていた。
そこにあるはずの物が、なくなっていた。
割れた道路、折れた電線、変わり果てた街並み。
近代文明の象徴ともいえるビル街、その全てが崩壊していた。
まるで隕石でも落ちた様な、大きなクレーターが残っているのみだった。
壊れたビル。割れたコンクリート。血を流して倒れている人々。
そして、何故か崖の上でそれを見ている僕。
その光景を見て、全てがフラッシュバックする。
そうして思い出した僕は、泣きながら震える声でこう言った。
「嘘だ…!」
僕の記憶はここで途絶える。
俺達の運命は、ここで決まっていたのかもしれない。
いや、それより前なのかも、後なのかもしれない。
だが、俺達はその決まった道を進み続けるたけだ。
その道の途中で何があろうと立ち止まらない。
それは2024年3月13日の事だった。