,風よ雲 のがみけい著
昔、本屋さんでこの本を見つけたのですが、お小遣いがたりず前巻のみ、購入して、その後の続きが気になっていたのですが高値がついていて購入できずにいました。最近、電子書籍で発行されてうれしい。紙本も再販されないかなあ。令和6年11月現在、再販はされていないようです。
山里に住むもえぎはある日、武田信玄の第5子仁科五郎信盛と出会い、お互いに惹かれ合います。もえぎにはゲンという許嫁がいますが、もえぎはゲンが嫌いでなりません。ゲンに抱かれるくらいな死んだほうがマシじゃとまでいいます。信盛なら、力になってくれると考えたもえぎは武田屋敷に向かいます。
武田屋敷についたもえぎは玉姫に捕らえられてしまいます。玉姫は本来、やさしい女性なのですが、生まれついての醜い身体、そして幼いときに知り合い、侍女としたききょうの薬のせいもあり、心が病んでいます。
ある時、ききょうのつくった薬を猫が舐めて死んでしまいます。くすりのせいで自分は自分の意志とは関係なく、人を憎み、おかしな行動をしてきたのではないか。玉姫はききょうを問いただそうとしますが、ききょうは信盛の兄であり、武田家の当主・武田勝頼の側室となります。
信盛により玉姫から助けられたもえぎは信盛の侍女となり、二人は愛を育んでいきます。ですが、二人にはききょうの魔の手が・・・・