ラブパック 大和和紀著
それほど身分の高くない貴族の長女と桐壺帝の第二皇子は幼い頃、出会い将来を約束しあいます。ですがお互い名前も知らずに別れてしまいました。
皇子の母、桐壺更衣は死ぬ間際、皇子に不思議な守り袋を与えます。それは人々が彼を愛するように願いを込められたものでした。母の死語、皇子は臣籍降下をされ、源氏の姓を賜ります、以後、彼は源氏と呼ばれるようになります。また、光り輝くように美しいという意味で光源氏ともよばれます。
幼い頃、源氏に出会った姫はある時、宮中の女官試験を受けますが、見事、落てちしまいます。そのすぐ後、姫は源氏に出会います。多くの姫は源氏にときめきますが、その姫はなんともありません。それではと源氏はその姫に身の周りの世話を頼みます。なぜなら、他の女性は源氏に夢中になって用が出せないからでした。姫は自分を菜名と呼ぶようにいいます。幼い将来を誓った若君から菜の君と呼ばれていたから。菜の君という名はその若君のためにとっておきたいという心からでした。
その頃、巷では疾風と名乗る盗賊が跋扈していました。盗賊とはいえ、疾風は貴族たちから盗み、貧しい人々に分け与えていました。その疾風を捕まえるべく検非違使の長官が動き出します。長官は源氏の乳母の子であり、女性です。
ある時、ある陰陽師が源氏に禍々しさがあると言います。源氏の過去を遡ってみると幼い源氏と菜名がいます。そこで、幼い頃、将来を誓いあった若君が源氏だとしります。また、源氏には桐壺更衣の霊がとりついていて、長生きはできないと陰陽師は告げます。それを救えるのは源氏を心より愛する女性と告げて陰陽師はさります。
ふとしたことから疾風と知り合った菜名は愛しあうようになります。でも、菜名は源氏のことを疾風に隠しておけません。疾風には正直に源氏のことを話します。
疾風と源氏の間で悩む菜名なのでした。




