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【3章完結】自宅が最難関ダンジョンの隠し部屋になった件〜隠し部屋で最低限学んだスキルは、どうやら地上では強すぎるらしい〜  作者: もかの
第2章.万物を焼き尽くす翼

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第96話.神の魔法

 日本ギルド会本部に呼び出されてから4日後。兄弟と強靭な刃の4人はエジプトにいた。


「わぁ……! そういえば私、海外に来るの初めてかも……!」

「そういえばそうだなぁ。ただ、初めての海外なら観光で行きたかったけどな……」


 残念ながら、今回は観光ではなく仕事である。今だって、エジプトのギルド本部に向かっている途中だ。


「にしても……不当な理由じゃなきゃ断れないって、もはや奴隷じゃん……」


 遥斗はそう呟く。するとスーザが少し驚いた様子で遥斗の方へと視線を向ける。


「あれ? 結局ギルマスから聞いてないの?」

「え、何がです?」


 遥斗はそう返しつつ、何のことか少し考えてみる。が、あの後千里からはなんの連絡も来ておらず、すぐに何も聞いていないことにたどり着く。


 そんなことを考えていると、すぐにスーザが言葉を続ける。


「ダンジョン法改正の話あったじゃん?」

「あの忌々しい改正ですね」

「あれ嘘」

「…………ん?」

「あれ、嘘だよ?」

「えでも、改正の話最近テレビでよく言ってますけど……」

「改正はほんとだよ。でも、内容は嘘」

「……なるほど。人はこうやって殺意を覚えるんですね……」

「遥斗くん……」


 遥斗の言葉にスーザは訝しげな視線──いや、同情の視線を向ける。


「その気持ち……すごくわかるよ……」


 そんなことを話しているうちに、エジプトのギルド会本部にたどり着く。


 周りの景観に合わせて作られた建物のため、日本ギルド会の建物とは全く違う作りの建物になっている。


 本部に入ると、受付の人がすぐに遥斗たちのもとに駆け寄ってくる。


『もしかして……日本からの応援という冒険者様たちてすか?』

「ええ。ひとまず、ホリーに会わせてもらえますか?」

『はい! その話も伺っておりますので! どうぞこちらに!』


 そう言われ案内されたのは、ギルドに設置されている医務室だった。ここから少し離れたところにある大きな病院から、今だけこちらに運んで来てもらったらしい。


「スーザさん」


 医務室へと向かっている途中。遥斗はスーザに疑問点について聞いてみる。


「ん?」

「なんでここにホリーさんを呼んだんですか? 治療してたほうがいいんじゃないんですか?」

「あはは。遥斗くんはお世話になったことがないし、忘れちゃったのも仕方ないね」


 スーザにそう言われるが、全く思い出すことができない。


 そうこうしているうちに、医務室へとたどり着いた。


 扉を開けると、以前スーザに送られてきた写真よりは、いくらかマシになった姿でホリーが横たわっている。


 しかし、左腕は存在していなかったが。


『では、リアさん。後はお願いしてもよろしいですか?』

「ええ、任せてください」


 リアが受付の人に呼ばれたとき、遥斗はようやくあの存在を思い出す。リアだけが持っている、究極の魔法を。


 その後、遥斗たちとともにホリーを慎重に一番近いダンジョンへと運び出す。


 ダンジョンに入ってすぐ、ミュウがストラで張ったときのに匹敵するほどの強力な防護結界を展開する。


 そして──。



「──治癒魔法・完全再生(パーフェクト・リプロ)



 今は無いホリーの腕に手を伸ばしたリアがそう唱えると、その手の周りに光の粒が現れる。その光の粒が数え切れない量現れ、ホリーの左腕へと集まっていく。


 少し経つと、その光の粒が腕のような形になる。すると、ひときわ強く輝く。


 その光が収まると──。



「──完了ですね」



 ──まさに、神の魔法と言わざるを得ないだろう。

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