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【3章完結】自宅が最難関ダンジョンの隠し部屋になった件〜隠し部屋で最低限学んだスキルは、どうやら地上では強すぎるらしい〜  作者: もかの
第2章.万物を焼き尽くす翼

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第85話.つ、紬さん……?

 歩きには少し離れた位置にゴブリンジェネラルを置いてきてしまったので、2人は少し話しながら向かうことに。


「で、紬さんや」

「ん〜?」

「あのスライム、どうやって突破したの……」


 火属性と水属性への適性が高い紬にとって、あのスライムの攻略は不可能に等しかったはずだ。しかし、紬は今ここにいる。


 さすがの遥斗でも、その方法は全く想像できなかった。


「うーん、実は魔力眼が使えたら糸口が見えてくるんだよね」

「……なるほど。紬限定、と」

「それでね? 魔力眼使った状態でスライムくんに魔法を撃つの!」

「うん『スライムくん』?」

「黒くてかっこいいからスライムくん!」

「……なるほど!」


 かわいい妹が言っているのだ。そうに決まっている。遥斗は紬と会話しているときは、脳内年齢が一気に下がる。


「そしたらなんとびっくり! 魔法耐性って防護結界の一種だったんだよ!」

「ほほう?」

「魔法がぶつかる寸前に魔法だけを1回必ず防ぐ結界を自動的に発動してたんだよね!」

「極秘情報すぎた」

「それでそれで! 結界ってことは壊れてからもう一回展開しないといけないじゃん? その隙にもう一発魔法を当てれたら、ってことなのです!」

「ちなみにその隙ってのは何秒くらい?」

「うーん……0.1秒あればいい方?」

「オーケーなるほど。紬にしかできないってことが分かった」


 これ以上聞いても遥斗には絶対に不可能だと割り切る。


 そうこうしているうちにゴブリンジェネラルとの距離が近づいてきた。


「えーっと……それじゃお兄ちゃん。あのごわーってなるやつ撃ってくれない?」

竜巻(ハリケーン)のことか?」

「そうそれ! もう遠慮なく!」


 遥斗は紬の指示通り、何の調整もしていない竜巻を放つ。


「事前付与魔法・隠密。上級魔法・真蒼炎熱(ブルー・クリムゾン)!」


 すると紬は上級魔法を放つ。いや、《《放ったのだろう》》。そう、目には一切見えないのだ。


 さらには火の魔力も感じない。


「エッグ……」


 ゴブリンジェネラルに竜巻があたる寸前に、その後ろの空気が少し歪んだ。


 そんなことには全く気づかないゴブリンジェネラルは、遥斗の竜巻を盾で受ける。


 ──その瞬間。ゴブリンジェネラルは背後から蒼い炎で焼き尽くされた。


「これでいいかな♪」

「……」


 相性が悪かったとはいえ、日本トッププレイヤーと遥斗が大苦戦した魔物を紬は瞬殺してみせたのだった。

重要なお知らせです!


リアルが忙しくなるので、投稿時間を""""夜8時""""に固定します!

ご理解の程、よろしくお願いします!

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