表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【3章完結】自宅が最難関ダンジョンの隠し部屋になった件〜隠し部屋で最低限学んだスキルは、どうやら地上では強すぎるらしい〜  作者: もかの
第2章.万物を焼き尽くす翼

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

81/163

第81話.ゴブリンジェネラル・邪

 その後のスーザの二刀流スキルの活躍によって、順調に攻略を進めた。そのおかげで、10分ほどでボス部屋に辿り着く。


 二刀流スキルの持続時間は20分。


「今更だけど、明らかにダンジョン自体の大きさも変わってるよね」

「ですね。スーザさんのおかげでゴブリンは瞬殺できるので、魔物討伐時間的にはいつものファストと同じくらいのはずなのに、ボス部屋に辿り着くまでの時間が2倍近くになってます」

「まぁでも、これで終わりかな?」


 スーザがボス部屋の扉を開く。


 中には黒のオーラを纏っている遥斗たちと同じくらいの身長のゴブリンジェネラルが待ち構えていた。


 ただのゴブリンとゴブリンジェネラルとの違いは装備の質である。ゴブリンは布切れ1枚で最低限腰のあたりを隠し、貧相な剣を構えているのに対して、ゴブリンジェネラルは金属製の鎧を身につけ、手にはゴブリン・邪が持っていたものよりも黒く染まり、一層鋭そうな剣を構えていた。


 さらに、通常のゴブリンジェネラルとは違い、左手には剣と同じくらい黒く染まった盾を構えていた。


「片手剣に盾……マジか……」

「世界で見ても、人類であの組み合わせをしてる人はほとんどいないのにね……」


 片手剣に盾。一見オーソドックスな装備に思える。なんせ、今どきのアニメやゲームの聖騎士といった人たちは皆このような装備をしているからだ。


 当然、それに影響された人々も初期はそれをする人も多かった。が、間もなくして、盾を構えながら剣で攻撃することの難しさに気づき始めた。


 今ではほとんど見かけることのなくなったその組み合わせを、ゴブリンジェネラルはしていたのだ。


「えっと……魔法は試すかい?」

「いや、どうせ切られるどころか盾で弾かれそうなんで大丈夫っす」

「それじゃ、早速……っと?」


 スーザが姿勢を低くし、一気に距離を詰めようとしたその時。ゴブリンジェネラルが盾を自身の前に立てるようにおろし、魔力を貯め始めた。


 何の魔法を使うか予測できないため、無闇に飛び込むことはできず、何の魔法だろうとすぐに対応できるように構える。


 少しずつ盾に無属性の魔力が溜まってきたかと思うと、何色にも染めず魔法を発動した。


 盾を起点として発動させた魔法、それは防護結界だった。


 つまり、左手に盾を構えているゴブリンジェネラルにとっては、自身の前方に常時2m×2mの動く結界ができたことになる。


「……マジ?」

「……スーザさん、一応言っておきますと、今人類が使える装備に魔法を付与することは不可能なので。なんなら、そもそも人類は結界を動かせませんので」


 スーザに倒してもらおうと考えていた遥斗だったが、スーザと遥斗、その両者が剣を構えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
▽▽▽1年振りの完全新作の長編ラブコメです!!! 面白いよ!!!!▽▽▽
同じ高校に通うことになったネッ友2人は、絶世の美少女でした〜高校で堂々と迫ってくるんだけど、周囲の目がヤバいのでやめてくれませんか!?〜
▽▽▽異世界ファンタジーの短編です! めっちゃ面白いです!!▽▽▽
パーティー全員クセ強なろう系主人公でも、ちゃんと冒険は成立するのか
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ