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【3章完結】自宅が最難関ダンジョンの隠し部屋になった件〜隠し部屋で最低限学んだスキルは、どうやら地上では強すぎるらしい〜  作者: もかの
第2章.万物を焼き尽くす翼

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第80話.ゴブリン・邪

「勝負あり、ですね」


 オークジェネラルが霧散した。


「……魔法の練習、しないとだなぁ……」

「それにしても、このオークジェネラル……一撃で倒せたとはいえ、他のAランクの魔物よりも硬かったです。Sとはまだ戦ったことがないのでなんとも言えないですが、Aランク最上位くらいは全然ありそうですね……」

「それ、次のゴブリンジェネラルはSランクくらいの強さってことじゃん……」

「二刀流の温存は正解かもですね」


 2人は情報を改めて確かめあったあと、裏のファスト最終階層と思われる3階へと続く階段を下るのだった。


 もちろん、後ろからてくてくとガルムもついてくる。




     ☆




 3階層に辿り着くと、黒のオーラを纏ったゴブリンが5人組で待ち構えていた。


「普通のゴブリンと同じ性質だとしても、オーク・邪と同じステータスがあることになって、集団攻撃ですか……それだけでもだいぶきついですけど……」

「裏の、ってつくくらいだし、もっと他にあるんだろうね……」


 事実、Eランクのゴブリンならば、ボロボロの剣を構えていたが、このゴブリンの持つ剣は黒のオーラを纏っており、怪しげに光っていた。


「どうせ、魔法切るんだろうなぁ……」


 そう思いつつも万が一のことを考え、上級魔法を放つ。すると、予想通り魔法を切り裂いた。


「……ってことは突っ込むしかないですけど、あの中に突っ込むのはさすがに怖いですね……」

「職業、剣聖にはまだ変更しないの?」

「あれ、言ってましたっけ?」

「いや、半年以上前の記憶で結構曖昧だけど、ストラで本気を出してたときよりもかなり動きが遅い気がしてね。まぁ、僕よりは全然速いんだけども……」

「……別に手を抜いてたわけではないですからね? 俺も──」

「時間制限、でしょ?」

「……よくお分かりで」

「もしなかったら、僕みたいに温存する必要ないからね」


 スーザが、職業がグレードアップしたのなんて兄妹以外で聞いたことないはずなので、遥斗はまさか言い当てられるとは思ってもいなかった。


 ──しかし、実際は。


(あと、ステータス関連の称号3つとも効果つけてないんだけど)


 だが、遥斗はそのことは伝える必要はないと判断した。


「俺も一応に備えて使ってなかったんですけど、剣聖(これ)は俺のレベルに応じて使用時間が増えるんですよね」

「あ、僕みたいに30分とか決まってないんだ?」

「そうですそうです。まぁ今の俺でも45分ちょっとが限界ですけど。どうします? まだ4階層、5階層って続く可能性もなくはないですけど……」

「いや、それなら僕が先に使うよ。Sランクよりも強くなるんだったら僕よりも強い遥斗くんを残しておくべきだしね」

「……結構流してましたけど、俺Fランクですからね? まぁでも分かりました」


 そこまで話し、遥斗は一歩後ろに下がり、スーザは背中からもう一本の剣を取り出し、それを左手で構える。


「二刀流スキル・破邪ッ!」


 おそらく二刀流スキルの効果だろう。素早さ、攻撃力が格段に上がっているように見える。そしてその中にある美しい身のこなし。


(うま)いですね……」

「え、遥斗あれ目で追えんのか?」

「おっと久しぶりに会話に入ってきましたね……えぇ、追えますよ」

「マジ? 俺には何かが動いているようにしか見えないが……」

「……っふう。やっぱり二刀流スキルは全然通用するね」


 ガルムと遥斗がほんの少し会話しただけで、ゴブリンとの戦闘は終わっていた。


「さすがですね」

「これでもSランクだからね」

スーザさんもちゃんとお強いのです。


評価3000・日間PV6万・なろうPV40万・合計130万・ローファンタジー日間3位・週間5位・総合日間15位・週間34位ありがとうございます……!!!!!!

もっとたくさんの人に届けるために応援よろしくお願いします!!!

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