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【3章完結】自宅が最難関ダンジョンの隠し部屋になった件〜隠し部屋で最低限学んだスキルは、どうやら地上では強すぎるらしい〜  作者: もかの
第2章.万物を焼き尽くす翼

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第78話.オーク・邪

 2階層はやはりもとのファストと同じ、オークエリアだった。そしてもちろんのことながら、黒のオーラを纏っている。


「こいつも魔法が効かねえのか?」

「さぁ……俺も2階層は初めてなので……」


 なので、遥斗は確認のためにも上級魔法を放つ。3人と魔物との距離は100mはあると思われるので、オークはこちらに気づいていない様子。


 あのスライムのように魔法耐性が鬼のように高くない限りは、確実に当たって死に近いダメージが入る──はずだった。


 オークの目前まで迫ったかというところで反応し……、


 オークはその棍棒で()()()()()()()()()()


「「「えぇ……」」」


 3人はドン引きした。


 現在、世界で確認されている最高レベルの魔法。さらに、風属性という火、水などと違い実体を持たない魔法。それを叩き割られたのだ。引くのも頷けるだろう。


「……推測だと、スライムは魔法耐性が馬鹿げてて、オークは攻撃力が馬鹿げてる、といった感じですかね?」

「攻撃力どうこうで解決する技じゃなかった気がするんだけど……」

「俺もあれ、できるのかな?」

「おこちゃまには厳しいかもです」

「誰がチビだおい」


 遥斗は試しにあの技もオークに打ってみる。叩き割られた。


「なんで? あれこそ無理では???」

「……考えるのはあとにして、まずはあいつを倒そうか」


 そう言ってスーザは片手に剣を構える。


 そして、剣士特有の素早さでオークとの距離を瞬時に詰める。遥斗たちからはなんの剣術スキルを使ったかは分からないが、剣を光らせオークを後ろから薙ぎ払おうとする。


 しかし、移動速度が遅いことで知られているオークは、スーザの高速移動のあとから動き出したにも関わらず、振り抜きつつ棍棒を下からすくい上げるように操り、その剣撃を弾く。


 まさか、速さ勝負でオークに負けるとは思っていなかったスーザは、反撃を食らわないように後退し、2人のもとに帰ってくる。


「スーザさん、今の速さはどのくらい本気ですか?」

「二刀流スキルを使わないのなら、かなり限界に近いね……」

「ちなみにレベルはおいくつで?」

「えっと……600後半だった気が……」

「……ん?! あ、いえ、なるほど……」


 言えない。Fランク冒険者の遥斗のほうが200近くも上だなんて絶対に言えない。


 さらに遥斗は、例の称号の効果によりステータス値が上昇しているため、スーザよりもかなり上のクラスだと言える。


 繰り返すが、Fランク、最低ランクである。


「……俺はおそらくスーザさんよりも素早さ上昇率が高いと思うんで、俺が担当します」


 レベルが高いということをオブラートに包み込んだ結果、あとで怪しまれそうな発言になったが、遥斗は気にしないようにしてオークとの戦いを始める。




     ☆




 3人はボス部屋に到達した。


「遥斗くん、早すぎないかい? オークもらくらく突破したね……」

「スーザさんも本気出せばもっと早く動けるでしょうに」

評価2000突破しました!!ありがとうございます!

もうすぐで週間5位に入れそうなので、面白いと思ってもらえましたら、

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