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【3章完結】自宅が最難関ダンジョンの隠し部屋になった件〜隠し部屋で最低限学んだスキルは、どうやら地上では強すぎるらしい〜  作者: もかの
第2章.万物を焼き尽くす翼

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第77話.キングスライム・邪

 その後も順調に攻略を進めて1時間後。ついに1階層のボス部屋まで到達する。


「くっ……お荷物があったので時間かかっちゃいましたね……」

「誰がお荷物だおい」

「いやでも実際、斧振れない戦士ってただついてくるだけじゃない?」

「筋力増加年中使っててこれが特殊スキルだって忘れてたんだから仕方ないじゃん……」

「いっそ亜空間収納にでも入れてみます?」

「おっ、名案じゃねえか!」

「あそこ、空気ないですけど」

「迷案じゃねえかよ!」


 一切緊張感のない会話を繰り広げつつ、スーザがボス部屋の扉を開ける。中に入ると、実際のファストとほとんど同じ広さの空間があった。そして、これまた同じくファストと同じように、キングスライムが鎮座していた。


 もちろん、黒のオーラを纏っている。


「キングスライム・邪、って言ったところですかね?」

「ぽい感じだねー」

「そんな感じだろ」

『それっぽい感じですね』

「うん、声の主さんがあんま『ぽい感じ』とか言わないほうがいいと思うんだが?」


 筋力増加を使い重量のある斧を振り下ろすことで重い一撃を与えるというガルムの戦い方。特殊スキルが使えない今ガルムは。


「んじゃ、床の溝指でなぞっとくわ」

「ごめん思った以上に悲しいこと言われて責められなくなったよ……」


 することなくて話しかける相手もいない外の状況でする典型的な暇つぶしをしていた。


 それはさておき、スーザ、遥斗コンビ対キングスライム・邪との戦闘の始まりである。


 まずは遥斗。念には念をということで上級魔法・風皇衝撃(ウインド・インパルス)を放つ。想像していた通り、スライムキングも無傷のままだった。


「まぁ予想通り効きませんよね。それじゃ、あとはスーザさん頼みます」

「任された!」


 遥斗は別にサボるわけではない。ここまでたどり着くのに、数えてはいないがかなりの数のスライムを倒した。そしてわかったことがあった。


 スライムとは思えないほど経験値が高いことだ。


 詳しい数値は聞いていないが、かなり高レベルだと思われるスーザですら目に見えるほど経験値がもらえるそうで。


 遥斗は「経験値ほしいからその魔物譲って」と言われてもある程度なら即答で了承するほど、他の人より経験値に固執していない。


 ──と、そんなことをしている間にもう勝負はついていた。


「さすがは日本に1人のSランク……早いですね……」

「あはは。でも遥斗くんは僕なんかより強いんだから」


 話にもあげられないスライムキングだった。2人はそのまま2階層へと続く階段を下っていった。


「いや俺! 俺忘れてるから!!!」

遅れました……!


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