第75話.再戦
「……うん、あれは邪だね」
「黒のオーラとか……誰が見ても邪って言うだろ……」
2人は遥斗から事前に情報を聞いていたとはいえ、どうしてもツッコんでしまう。
スライムは昨日と同様、出現するだけで襲っては来ない。ぷるるんという効果音が付きそうに揺れているが、黒のオーラがそれを許さない。
「こいつ、ほんとに魔法が効かねえのか? まだ少し信じられねえんだが……」
「それじゃ、ちょっと見ててくださいよ? 上級魔法・風皇衝撃!」
ストラのボス、断世の覇王を討伐した時などの経験値により、800レベルを超えている遥斗はレイジのときのように時間稼ぎをしなくても上級魔法が使えるようになっていた。
Bランクの魔物のケンタウロスを余裕で倒したときよりもレベルは格段に上がっており、それに比例して上がった猛烈な風圧がスライムを襲う。
もちろん無傷のままだった。
「見るからに強そうな魔法だったけど、ほんとに無傷だ……」
「でも物理は効くと……中級斧スキル・振動ッ!」
ガルムが地面に斧を叩きつける。徐々に揺れがスライムのもとに近づいてくると、スライムは飛び跳ねる。この振動は地面に触れさえしてなければどうということはない。
だが、それをするということは、この攻撃が有効ということだ。
「すげえ、マジでこれは避けたわ……」
しかし、振動も簡単に避けられるほど弱い技ではない。振動は数秒に渡って続く。そのため、このスライムのようにただジャンプしただけでは着地した際にその効力を受けてしまう。
スライムは足止めを食らう。
「僕がやっちゃっていいのかな?」
「えぇ、おまかせしますよ」
「それなら……中級剣術スキル・閃電斬ッ!」
(おっ?)
スーザがスライムを横一閃に切り裂く。やはり物理耐性はBランク程度だったようで、スライムは霧散した。
「あれ、スーザさん。その技使えたんですね」
「あー、これ、遥斗くんがストラで使ってるのを見てから覚えた技だよ」
「あ、そうなんすね。その技、中級でも獲得難易度高い方だったんですけど、さすがです」
「あはは、とてもFランク冒険者に言われてる言葉とは思えないね……」
そんな感じに話していたその時。少し離れた位置──それもおそらくガルムさんがいた位置で強く発光する。
「ウェぅぁ?!」
「ガルムさん?! 大丈夫ですか?」
「ガルム?!」
しかし、ガルムの声も聞こえるので危険はないことを理解する。それでも謎すぎる現象で、2人はかなり慌てていた。
そのまま何事もなかったのか、光が収まり始める。その中には──。
「……んえ?」
──遥斗より二回り以上も小さい人が現れた。
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