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【3章完結】自宅が最難関ダンジョンの隠し部屋になった件〜隠し部屋で最低限学んだスキルは、どうやら地上では強すぎるらしい〜  作者: もかの
第2章.万物を焼き尽くす翼

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第65話.隠し部屋?

 なんとか逃げることができた3人は、また見つかる前にと早々にイールに入った。


 イール1階層にはうさぎ系の魔物しか出ない。うさぎは視力が悪いため、近づかなければ襲われることもないのだが、これを知っているのはこのダンジョンに足を踏み入れた人だけだ。


「いやそうじゃなくて」

「ん?」

「なんでAランクダンジョンなんですか!! 俺Fですよ?!」

「それの信頼度はもうねえって……」

「大丈夫だよ。今回は攻略が目的じゃないからね。急に呼び出してごめんね」

「とりあえず、スーザさんは何も悪くないし、その上謝罪までしてくれたので、スーザさんはいいです」

「急に呼び出してごめんな?」

「許すとでも?」

「ねぇ、なんか俺にだけ当たり強くない……?」


 そう話しながら、遥斗は攻略が目的ではないことに一安心する。さらに、それと同時になぜここなのかという疑問が湧いてくる。


「なら、なんでここなんですか? あと、残りのお二人は……」

「ん? 2人なら紬ちゃんとお出かけ行ってくるーって言ってたけど、何も聞いてないの?」

「あ、そうなんですね。俺、妹の予定とか聞いたことほとんどないんですよ。聞かれたくないことだったら嫌がるだろうし」

「ちょいブラコン」


 だから朝から気合い入れて服選びしてたのか、とこれまた一安心。


「ここを選んだのは人がほとんどいないからだね。Aランクダンジョンに挑む人は全然いないから」

「ってことは、そんなに他人に聞かれたくない話があるんですか?」

「察しがよくて助かるぜ! あとはここにいる奴らになら聞かれてもいい話、ってのもあるけどな」


 自身への当たりの強さというショックから少し立ち直ったガルムも会話に参加する。


「それじゃ早速本題に入るけど、これから話す内容は僕たちと紬ちゃん以外には他言無用だよ?」

「もちろんです。誰だと思ってるんですか」

「まぁそりゃ、俺たちにすらまだ隠してることがあるんだからな」


(そんなそんな、隠し事なんて。別に自宅が最難関ダンジョンの隠し部屋になったりとか、そんなそんな)


「それじゃ、驚かないで聞いてほしいんだけど……」

「ゴクリ……」

「すげえ……それ実際に言うやついるんだな」


 スーザはガルムにジト目で視線を送る。ガルムは小さく「……さーせん」と言って口をつぐむ。


「ファスト、ってダンジョン分かる?」

「え、ファストですか? そりゃもちろん。僕たちが冒険者登録した次の日に攻略したダンジョンですので」

「うんごめん今なんて?」

「え、いやだから、攻略したって」

「そのちょっと前」

「ちょっと前? 冒険者登録した次の日ってところですか?」

「え、マジ?」

「え、マジ」


 ガルムは頭を抱える。スーザが注意するかと思ったが、スーザも同じく頭を抱えていた。


「え、どうしたんですか?」

「いや……今まではダンジョン最速攻略が登録して5日後だったってだけの話だから気にすんな……」

「うん……その話は後々聞くとして。どうやらファストで隠し部屋の情報が出たらしいんだよね」

「隠し部屋?!」

「そう! 本当にあるのなら世界初だぜ!」


 既に2箇所の隠し部屋に行ったことがあるのはもちろん言えないので、遥斗は続きを詳しく聞いてみる。

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