表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【3章完結】自宅が最難関ダンジョンの隠し部屋になった件〜隠し部屋で最低限学んだスキルは、どうやら地上では強すぎるらしい〜  作者: もかの
第1章.空をも切り裂く角

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/163

第51話.真のストラ 4

「スーザさん! 皆さん! 大丈夫ですか?!」


 兄妹は4人のもとに駆け寄る。


「はは……ギリギリ間に合ったよ……」


 スーザはかなり疲れた様子で答え、3人は頷きで示す。スーザをよく見るとその手には2本の剣が握られていた。


「二刀流スキル……?」

「まさか……剣技だけであの風圧を凌いだんですか?!」

「ただがむしゃらに剣を振り回してただけなんだけどね……だけど既にかなり限界が来てるみたい……」


 そう言うとスーザも膝をつく。それもそうだ。あれだけの風圧を剣を振り回すだけで防ぐことなど到底できる技ではない。それを3人を庇いながらやってのけたのだ。先程まで立っていたのも奇跡に近いはずだ。


「僕ら4人が使い物にならないんだ。今回は撤退しよう。なに、ボスの情報が分かっただけでも──」

「やられっぱなしで、帰れるわけ無いですよね」

「そうこなくっちゃ、お兄ちゃん!」

「え……?」

「ミュウさん、防護結界ってどれくらいの強度できますか?」

「え、えっと……あたしたちが動けないことを条件にしたらあいつの攻撃を防ぐくらいはできると思うけど……」

「ではそれ頼みます」


 それだけ伝え、兄妹は覇王と正対する。


「ちょっ……マジで言ってるのか?! 多分だけどそいつ、上級魔法程度なら余裕で耐えてくるぞ?!」

「いやだから、俺は魔法じゃなくてこっちがメインですよ。もちろん、これも他言無用でお願いします」


 そう言って、遥斗たちは久しぶりにあのスキルを使う。


「「亜空間収納(ディ・ボックス)開門(オーブン)!」」


 そう唱えると、空中にサッカーボールほどの大きさの黒い渦巻きが現れる。2人はそこに手を突っ込み、剣と魔法杖を取り出す。


「それ……いわゆるアイテムボックスってやつか……?! 前例聞いたことねえのがポンポン出てくるな……ッ!」


 遥斗は紬よりも覇王に近い位置に行き、剣を構える。覇王も振り返り、遥斗たちと正対する。


「──……言っておくが、上級魔法より痛いぜ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
▽▽▽1年振りの完全新作の長編ラブコメです!!! 面白いよ!!!!▽▽▽
同じ高校に通うことになったネッ友2人は、絶世の美少女でした〜高校で堂々と迫ってくるんだけど、周囲の目がヤバいのでやめてくれませんか!?〜
▽▽▽異世界ファンタジーの短編です! めっちゃ面白いです!!▽▽▽
パーティー全員クセ強なろう系主人公でも、ちゃんと冒険は成立するのか
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ