表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/163

第5話.魔法

(5/8)

「剣や魔法の説明に入るために、まずはステータスについて説明しますね!」

「へぇ……ステータスとかもあるんだな……」


 ゲームやアニメが好きなこの兄妹にとっては、目を輝かせるような言葉だった。


「大地震によってダンジョンができると同時に、世界中の人たちがステータスを開けるようになっていますよ! それでは、まずは遥斗様からいきましょうか! ステータスオープン、と言ってみて下さい!」


 サラに言われるがまま、遥斗は言葉を反復する。


「ステータスオープン!」


 すると、目の前に透明な光の板が現れ、文字が書いてあった。




 名前   :佐藤遥斗

 レベル  :1

 職業   :未選択

 スキル  :なし

 特殊スキル:なし

 魔法   :なし

 技術   :なし

 恩恵   :なし

 称号   :なし




「お、おぉ……」


(見事なほどの初期値……)


 ステータスを開けたことへの感動と、初期値ということへの悲しみが遥斗を襲う。


「この職業ってのは、いわゆる剣士とかってことだよな? じゃなかったら、俺会社やめさせられてることになるし」

「そうですそうです! では紬様も開けますか?」

「やってみる! ステータスオープン!」


 紬も同じようにすると、遥斗と同じく初期値のステータスが表示された。


「オーケーですね! クローズと言ったら閉じられます。では、本題の剣や魔法についてです! 大前提として、剣は剣術スキル、魔法は魔法スキルといったように、専用スキルがないと使うことはできません。獲得方法は至ってシンプルです! レベル1の状態のスキルでしたら、剣術スキルなら魔物を一体剣で倒す。魔法スキルはイメージ力です!」


(よくあるやつだな)


「イメージ力?」

「そうです! 試しにやってみましょうか! 紬様、手のひらを上にして、その上に水の玉があるのを強く想像してください!」

「こ、こう、かな……?」


 頭の柔軟性が高い紬は、すぐに成功する。


「で、できた!」

「お、おぉ……。すげーよ、紬!」

「早いですね……。才能があるかもしれないですよ! ちなみに魔法は、魔法スキルのレベルとイメージ力、詠唱や魔法杖などの方法でダメージを上げれますよ! ではステータスを確認してみてください!」

「うん! ステータスオープン!」




 名前   :佐藤紬

 レベル  :1

 職業   :未選択

 スキル  :魔法スキル(1)

 特殊スキル:なし

 魔法   :水玉(ウォーターボール)(1)

 技術   :なし

 恩恵   :なし

 称号   :世界初の魔法使い




「わっ! お兄ちゃん、見て見て! 世界初の魔法使いだって!」

「おぉ! よかったな!」

「世界初系統の称号がもらえましたね! 称号の効果は結構強いですから、遥斗さんも取ってみましょう! 少々お待ちを〜!」


 サラはそう言って、奥の部屋に入っていった。


 それを見届けたあと、紬が遥斗に話しかける。


「……お兄ちゃん」

「ん? どした?」

「わたし、まだ驚きもあるけど、この世界を楽しめるかもっ!」

「奇遇だな、俺もだ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
▽▽▽1年振りの完全新作の長編ラブコメです!!! 面白いよ!!!!▽▽▽
同じ高校に通うことになったネッ友2人は、絶世の美少女でした〜高校で堂々と迫ってくるんだけど、周囲の目がヤバいのでやめてくれませんか!?〜
▽▽▽異世界ファンタジーの短編です! めっちゃ面白いです!!▽▽▽
パーティー全員クセ強なろう系主人公でも、ちゃんと冒険は成立するのか
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ