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【3章完結】自宅が最難関ダンジョンの隠し部屋になった件〜隠し部屋で最低限学んだスキルは、どうやら地上では強すぎるらしい〜  作者: もかの
第1章.空をも切り裂く角

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第45話.ストラ 4

 ストラ攻略開始から2時間。


 遥斗たちがちょうど10体目のジェネラル討伐したところで、テレクリが光りだす。相手が会話を求めたときに起こる現象だ。2人はテレクリに魔力を少しだけ込める。と、頭の中に声が響く。


『遥斗くん、紬ちゃん。聞こえてる?』

『はーい!』

『聞こえてますよ』

『使い方もバッチリだね。初めてでここまでうまく使える人はなかなかいないけどね。僕らも少し苦労したし』


(まぁサラと何回もしましたので)


『っと、話が逸れたね。キング5体討伐のクエストが終わったけど、今大丈夫だった?』

『えぇ、俺たちもちょうどジェネラル10体倒したところだったんで。っていうか、やっぱりすごいですね。2時間くらいでキング5体も倒せるなんて』

『んー……僕からしたらFランクの冒険者が2時間でジェネラル10体倒してる方に驚きなんだけど……まぁそれはいいとして。切りがいいみたいだから一旦合流しよっか。今から上空に光を出すからそっちに向かってきてね』

『分かりました』


 遥斗が返事をするとテレクリの光がだんだん消えていく。そして完全に消えると、魔物を倒したときのように小さな粒子となり砕け散った。


「これで5万円が消えたんだね……」

「あんまり意識させるんじゃない。悲しくなるから。それよりほら、絶対あの光だよな」


 そう言って遥斗が指差した先には終わりの見えない光が伸びていた。明らかに人工的にできたもので、あんなのをするのは絶対にこの6人だけなので、遥斗たちはそちらに走って向かった。


 1kmほど行くと4人と合流することができた。


「俺の目算だと2kmくらいはあると思ったんですけどね」

「あそこまで行くとキングがたまにいるからね。2人だけなら危ないかなと思って」

「お前らならいけそうな気もするけどな……」


 以前までなら「さすがに無理です」と即答できていたが、遥斗は言葉に詰まる。なぜなら、剣を使わずにBランクまで倒せるようになったからだ。と言っても、ケンタウロスはBランクの中でも比較的弱い部類。Aランクに近いBランクとなると、剣は必要不可欠だろう。


 もちろん、単騎で挑む場合の話である。


 なので、紬と共に挑むとなると──。


「……ノーコメントで」

「それいけるやつですよね……」

「あたしも一応Aランク冒険者なんだけどなぁ……」


 これ以上この話を深掘りされると困るので、遥斗は話題を変える。


「そういえば、問いかけの声ありましたか?」

「それがないんだよね。キング5体にここまで来るのにすれ違ったジェネラルも5体くらい。普通のもそれなりに倒してるから来てもおかしくないと思うんだけど……」


 そう話していると、背後からファイトブルの近づいてくる気配を感じ取る。6人とも気づき後ろを振り返ると、500mほど先にいた。


 ──頭から生えた角が黄金に光り輝きながら。


「……絶対あいつですね」

「だね……」

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