第37話.レイジ 4
「あー、やっぱりDランクの最初の魔物はゴブリンジェネラルですか」
「ま、こいつがDランクで一番最弱だしな」
最近では魔物の序列も決まりだして、ゴブリンジェネラルはDランクの中でも最弱と言われ続けているのだ。
だが、ファスト攻略時、こいつからあの技が効かなくなった。あの技は所詮Eランクまでを瞬殺する技に過ぎない。そう思っていた。
だからこそ遥斗は、指先に魔素を集める。そしてそれを放つ。
確かに遥斗に確信はあった。しかし──ここまできれいに貫通してくれるとは思っていなかった。
「ほう。その技はDランクも倒せるのか」
1年前。隠し部屋にいた頃、この技をゴブリンジェネラルに使うと、体にあたり霧散していた。その時点で遥斗は感覚を掴んでいた。
もっと凝縮することが大事だ、と。
遥斗の現在レベルは547。ステータスの上がり幅は職業に左右されるとはいえ、魔力量もそれなりにあり、遥斗は魔法の扱いもできる。それにより、さらなる凝縮が可能となったのだ。
そして遥斗はこの感覚も既にものにした。
そのため、Fランク冒険者の遥斗はDランクの魔物までは瞬殺が可能となり、レイジ最高到達点──15階層にたどり着く。




