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【3章完結】自宅が最難関ダンジョンの隠し部屋になった件〜隠し部屋で最低限学んだスキルは、どうやら地上では強すぎるらしい〜  作者: もかの
第1章.空をも切り裂く角

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第32話.一緒にダンジョン行こうぜ!

「一緒にダンジョン行こうぜ!」

「いやです」


 もちろん遥斗は即答した。


「え?!」

「え?」

「い、いやいや、昔からの付き合いがあるとはいえ、一応日本最強パーティーの1人だからな?! 普通断らねえだろ?!」

「なら、俺は例外ということで。では」


 そうして自然な流れで部屋に戻ろうとする。が、当然見逃してもらえず、肩を掴まれる。


「そう言わずにさぁ……。行こうぜ〜?」

「1人で行ってきたらどうですか? ガルムさんなら余裕でしょうに」

「いや、それはほら……寂しいじゃん?」

「かまちょじゃねーか」

「言うな! そういう遥斗は何するんだよ!」

「もちろん観光です」

「あ〜、思ったよりちゃんとした予定入ってたわ……」


 ガックリと肩を落とすガルム。明らかに落ち込んでいる様子を見て、さすがに少し胸が痛くなった遥斗は代替案を提案する。


「パーティーメンバーと行ってきたらいいんじゃないですか? 俺らよりももっとやりごたえのあるダンジョンに行けるじゃないですか」

「いや、それはできない」

「と言うと?」

「今3人はストラの攻略作戦を練ってるからな。あの3人には頼れないんだよ」

「え、ガルムさんは一緒にしなくていいんですか? まさか、一緒にしようとしたけど、『お前は脳筋だからどっか行っててくれ』的なことを言われて、泣く泣く俺のところまで来た、みたいなわけないですもんね」

「ぐふっ……!」

「やっぱかまちょじゃねーか」

「い、言うな……!」


 ガルムの脳筋により、遥斗の代替案も破綻する。しかし、事実を知ってしまったため、ここで見放すのにもさらに罪悪感が湧いてしまった。


 どうしたものか、と遥斗が悩んでいると、ちょうど紬が目を覚まし部屋から出てくる。


「ふわぁ……おはよぉ。ってあれ、ガルムさん? どうしたんですか? そんな胸に手を当てながら片膝をついて」


 救いの手が来たと思い、ガルムは立ち上がる。


「おぉ、妹ちゃんじゃないか! 実は頼みがあってな! 今日、俺とダンジョンに」

「いやです」

「兄妹仲良しでなによりです……」


 しかし、その手が差し伸べられることはなく、ガルムは両膝をつく。


 だが、演技ではない本当の落ち込みによって、遥斗はついに観念する。


「……紬、1人で観光できる? 俺は面倒くさいけどガルムさんに付き合ってあげるわ」

「まぁ、前にいろいろ教えてもらった恩もあるしね。でもわたしだけ観光してていいの?」

「2人とも時間を無駄……コホン、使うのはもったいないしな」

「え、遥斗だけでも来てくれるのは最高に嬉しいけど、妹ちゃんは大丈夫なのか?」

「英語ペラッペラですし、いざとなったら特殊スキル使えるんで、一応大丈夫ですよ。本当は、大事な妹を海外で1人になんてしたくないですけど、初めて来た土地で1人になんてしたくないですけど、何があるかも分からない場所で1人になんてしたくないですけど、いざというときに守れないから不安で不安で仕方ないですけど、ガルムさんがどぉぉぉぉぉぉぉぉしても一緒に来てほしいって言ってるから俺だけついていってあげるだけです」

「いや、恨みが! 怨念が強いって! ハイ、マジほんとありがたい限りっす!!」


 ということで、紬はオーストラリア観光、遥斗とガルムは早速ダンジョンに挑むことになった。

2つ公募に申し込んだので、少し転載作業頑張ろうと思います!

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