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【3章完結】自宅が最難関ダンジョンの隠し部屋になった件〜隠し部屋で最低限学んだスキルは、どうやら地上では強すぎるらしい〜  作者: もかの
第1章.空をも切り裂く角

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第18話.ギルド

 3人は席につき、ガルムが話し始める。


「さて、どこまで知ってるんだ?」

「えっと……世界各地にダンジョンができて、それを解明するには人手が足りないから、冒険者という職を作った、というところまでです」


 サラから聞いた内容をもとに、けれど話しすぎないようにしながら遥斗は答える。


「ほうほう……んで、ここにいるってことはお前ら兄妹は冒険者になりたい、ってことでいいんだよな」

「大丈夫です」

「……よし、ならここから話し始めるか! ダンジョンができてすぐ、各国の軍がダンジョンを解明しようとしたが、戦力不足と人手不足でまったく進まなかったんだ。そしてできたのが、ここギルドだったり冒険者だったりってわけだ。だから、よっぽど田舎じゃねえ限りは、すべてのダンジョンの前にギルドがあるぜ」


 どうやら、遥斗が思っていた以上にこの世界への対応は進んでいるらしい。


「んで、次にギルドの説明だが、お前らアニメは見てたか?」

「まぁ人並みには」

「なら、ギルドですることは基本アニメと同じって考えてくれていいぜ」

「あ、そうなんですね」


 あくまでギルドについては何も知らないように振る舞う。といっても、遥斗たちが聞いた情報はこのあたりまでだ。


「ただ決定的に違うことが1つある。よーく聞けよ?」


 そう言ってガルムは指を立てる。遥斗たちは一瞬目を合わせ、真剣に聞く体制になる。


「決定的に違うこと……。それは──」

「それは……?」

「──……美人の受付嬢がいないってことだ……!」


 真剣に聞くのをやめ、ジト目になりながらも続きを聞く。


「アニメと違ってギルドには受付嬢どころかスタッフすらいねえんだ。いるとすれば、ダンジョンの入り口に2人いるくらいだな。全部これ1つで全部できるってわけよ」


 そう言ってスマホを見せる。


「このギルドのあそこに行ったら、専用アプリのQRコードがあるから、とりあえずダウンロードしに行くか!」


 その道中に話してくれたが、どうやらこのアプリでの受注はこのギルド内でしかできないらしい。そして受注するクエストの種類もダンジョンによって異なるようだ。


 また、クエストの有効期限は24時間で、同時に受けられるクエストは基本3つまでとのこと。クエストの独占を防ぐためだろう。


 そうして2人はアプリをダウンロードする。


 そのアプリを開いてみると、冒険者証明書、クエスト受注の2つがあった。


「冒険者証明書はあとでやっといてくれ。それないとクエストが受けれねえからな。ま、今説明したいのはもう一個の方だ。試しに押してみろ」


 言われるがままにクエスト受注をタップする。と、クエスト名と思われる名前だけがのったリストが表示される。中にはクエスト名の下に名前やパーティー名みたいなものが書かれているものもある。おそらく、受注済みのものなのだろう。


「そこのクエスト名をタップすれば、そのクエストの詳しい内容から受注するかしないかの選択までできるぜ。ただ、クエスト名の下に名前かパーティー名があるやつは、もう他の奴が受注してるから基本は無理だけどな。ま、そんなもんか! 何か分からんことがあったらまた聞いてくれよな!」


 特例として、ダンジョン攻略やボス討伐などの何人でも受けられるクエストもあるらしい。


「あ、あと偽名についてだが、少しでも個人情報を守るためらしいぜ」

「あー、そうなんですね。ではなぜ『ガルム』という名前に?」

「まーそれは、ノリと勢い?」

「……なるほど」


 ガルムの由来は忘れるとして、しっかりと個人情報の保護もできるようだ。


「教えてくれてありがとうございます! ところで……その筋肉って鍛えてたんですか?」


 遥斗はつい気になったことを最後に聞いておく。


「あぁこれか? これは特殊スキルっていうダンジョン外(こっち)でも適用されるスキルで、筋力増加(フィジカル・ブースト)の効果だぜ! ここで発動してても見た目が変わるだけで筋力は何も変わらねえから、別に発動しなくてもいいけどよ、こっちの方が冒険者っぽい、だろ?」

「……まぁそれはそうですね」


 嘘ではないので、遥斗はとりあえず同意しておく。


 じゃな、と言ってガルムはスマホを触りながら去っていく。受注するクエストを選んでいるのだろう。


「んじゃ、冒険者証明書ってやつをやっとくか」

「うん!」


 そうして2人はもといた机に戻っていった。

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