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【3章完結】自宅が最難関ダンジョンの隠し部屋になった件〜隠し部屋で最低限学んだスキルは、どうやら地上では強すぎるらしい〜  作者: もかの
第2章.万物を焼き尽くす翼

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第106話.アナスターシャ 8

『先にスターラビットを倒さない限り、プリンの攻略──クイーン・ビーブラッドの討伐は厳しいと思ってもらっていいぜ』


「……つまり、バフが強すぎる、と?」

『ま、そういうことだ。速度も火力も硬さも、全部意味が分かんねえレベルだ』

「ホリーがそこまで言うって相当なんじゃ……」

『俺もここでかなり怪我したからな』

「「「「「「え!?」」」」」」


 ホリーのその言葉に6人は驚きを隠せない。全員、怪我をしたのはボスとの戦闘中だけだと思っていた──いや、確信していたからだ。


 それほど、ホリーのポテンシャルは高いのだ。


(そんなホリーが怪我をするレベル……? ヤバすぎんだろ……)


 6人は改めてプリンへの警戒を高める。


 しかし。


 さらに問題なのは、そんな魔物を相手にしながら、手のひらサイズで高速移動するスターラビットを倒さないといけない、という点だ。


 そこまで考えたところで、遥斗は改めて今ここにいるメンバーを見る。


 ブライトは以前ボスとの戦闘までいったということは、当然この部屋を5人で突破したということになる。


 今回はそれに加え、世界で初めて主要ダンジョンを攻略したメンバーが6人。


 ……。


「いや余裕じゃね?」


 どうやらガルムも遥斗と同じ答えにたどり着いたらしい。いや、他のメンバーも頷いているので、ガルム以外もたどり着いているようだ。


「えーっと……前ここを攻略したときは、どうやって戦ったの?」

『あの時は確か、俺とタンクでビーブラッドの攻撃に耐えている間に、魔法使い2人にスターラビットをやってもらったんだっけか?』


 ホリーのその言葉にブライトのメンバーは頷く。二手に分かれることで、スターラビットを討伐するときのヘイトを減らす作戦だろう。


「ま、それが一番有効だろうね」


 スーザもその戦法には納得の様子だ。


「それじゃ、今回二手に分かれるメンバーは……」


 スーザがどちらを対処するかメンバーをざっくりと振り分けようとした。が、それは遥斗の声によって止められる。


「あ、スーザさん。ちょっといいですか?」

「ガルムが1人でビーブラッド──っと、どうしたの?」

「おいスーザ。もうちょっとはやく止まれたよな? 明らかにわざと言ってるよな?」

「まぁスーザさんのその振り分けもいいとは思いますが」

「えっどこをどう見たらいいと思えるんだ?!」


 こちらの会話の邪魔など気にせずに、また一匹のビーブラッドが突撃をしてくる。


 それをいつの間に取り出したのか、普段は亜空間収納(ディ・ボックス)に入れている剣を巧妙に操り、そのビーブラッドから飛行機能を失わさせた。


「アナスターシャのボスに備えてウォーミングアップしたいんで、スターラビットの相手は任せてくれませんか?」

「あれ、もしかして遥斗くん……」

「えぇ、剣聖状態ですよ。よくお分かりで」

「時間制限があるし、止めたほうが……」


 そういえばそうだったっけな、と遥斗は思う。そして、この職業をスーザに見せたのがもう半年も前だったことを思い出す。


「スーザさん。そこは気にしなくて大丈夫です」

「というと……?」

「もう、時間制限なんてないですからっ!」


 てへっ、と効果音がつきそうな笑みで言う。


「え……えぇぇぇーーーー!?」


 スーザは百点満点のリアクションをする。


「ぼ、僕もこの半年で2倍近い時間使えるくらいには頑張ったんだけどなぁ……」

「ま、そういうことなんで、任せてください!」

「うーん……それなら僕からは何も言えないし。死なない程度で頑張ってね?」

「もちろんです」


『え、えーっと……? あいつ1人でいいのか?』

「うん。あの状態なら僕以上だからね」

「剣聖状態でお兄ちゃんが負けるわけないからね!」

『は、はぁ……』


 いまだ、遥斗について詳しいことを知らないホリーたちブライトは、ただ困惑の色を深めるだけだった。

プリン編長引いて申し訳ないです…!!

次回できっと終わるはず!

きっと!

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