表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【3章完結】自宅が最難関ダンジョンの隠し部屋になった件〜隠し部屋で最低限学んだスキルは、どうやら地上では強すぎるらしい〜  作者: もかの
第2章.万物を焼き尽くす翼

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

102/163

第102話.アナスターシャ 4

 兄妹が特異種を倒した後、1時間もたたない内に強靭な刃・ブライトの2チームも討伐を終える。


 ホリーたちブライトは、何度も戦ったことのある敵だったのもあり、兄妹のすぐ後に討伐を完了した。


 強靭な刃は、完全初見ではあったが、そこはさすがは日本最強パーティーである。すぐにコツを掴んで突破した。


 そうして11人は中央の部屋に戻ってきた。そして、そのまま右の部屋──デクシアへと向かう。


 事前にホリーに聞いた話によると、この部屋ではスターラビットとはまた一風違った魔物が出てくるらしい。


「たしか……でっかい蜂、でしたっけ?」

『ああ、ビーブラッドっていうBランクの魔物の特異種版だ』

「移動がはやくなるの?」

『まあちょっとははやくなってるとは思うが、それよりも火力がバグってるんだよな』

「あれ、でも序盤の方は無傷でいったんじゃなかったんだっけ?」


 そう、驚くことにホリーはアナスターシャのボスとその1つ前の特異種以外、一切の攻撃を喰らわなかったという。


 逆に言えば、そんなホリーですら片腕を失うような魔物がいるとも言えるが……。


『まぁ……見たらすぐ分かると思うぞ』

「「「?」」」


 ホリー詳しくは語らないまま、11人はデクシアへと転移した。




     ☆




 草原だった。そこに、ポツンと光る蜂がいた。


 遥斗が周りを見渡すと、紬以外にいなかった。なるほど。ここはパーティー戦、ということか。


 兄妹はさらに注意深く周囲を確認する。そして、他9人がいないことを確認すると、再度ビーブラッドに向き直る。


「そういえば紬」

「ん?」

「俺も新しい魔法使えるようになったんだよな」

「え、そうなの!? なんか剣術スキルはどんどん増えてるなぁって思ってたけど、魔法も手に入れてたの!?」

「ま、魔導剣をさらに強くするためにも開発した魔法なんだけどな」


 そんな話をのんびりとしているが、もちろんビーブラッドは待ってくれない。持ち前の速さを活かして、兄弟のもとに突っ込んでくる。


 そして、兄弟の下に届いたのは、木っ端微塵に切り裂かれたビーブラッド、と思われるものだった。そのものも、光の粒となって霧散する。


「それが俺の新しい魔法。上級魔法・風皇空斬(エアリアルドライヴ)だ」

「すっご……どうなってるのこれ……。空気を固めて尖らせてる……? そのとげとげが大量に設置してあって……だからあんな感じに切り裂かれるの?」

「くそうドヤ顔で解説してやろうと思ったのに」


 魔法はイメージの世界とよく言われるが、今遥斗がやってのけたこの魔法は、常人には理解しても再現することは不可能であろう。

 誰が、『空気の形を変える』などと想像できるであろうか。


 しかし、まだ戦いは終わったわけではない。


 先程切り裂いたビーブラッドの光の粒が消え去ると、少し離れたところで光の粒が発生する。今消えたビーブラッドの光の粒よりも、格段と多くなっている。


 少し時間が経ち、その光の粒が集まると、ビーブラッドが複数体とそれらよりも少し大きなビーブラッドが出現する。


 クイーン・ビーブラッド、女王蜂である。このデクシアで達成する条件は、あいつの討伐だ。


「あっ! あの語呂悪いヤツだ!」

「言ってやるなって。そんなんご本人サマが1番理解してるって」

「いやだって、クイーン・ビーブラッドはさすがに呼びづらい……ぷぷ」


 女王蜂もランク的にはBランクであるが、ほかのビーブラッドを統率してくるため、一気に難易度は跳ね上がる。


 そんな相手を前にして、紬は全力で笑いをこらえているのだ。堪えられてない気もする。


『〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!』


 ……明らかに、クイーン・ビーブラッドが怒っている。そして、仲間と意思疎通をしたのか、ビーブラッドが一斉に襲いかかってくる。


 しかし、風皇空斬(エアリアルドライヴ)に気づいたクイーン・ビーブラッドは仲間の進行をやめさせる。


「うーん、やっぱ魔法として使うには、まだ魔力の揺らぎが大きすぎるかぁ」

「あ、そっか。魔導剣のため〜とか言ってたね」

「そうなんだよなぁ……。魔導剣として使ったらほら」


 ──遥斗の姿が一瞬にして消え、それとほぼ同時に全てのビーブラッドも光の粒となって消えていた。


「──こんな感じに切れ味抜群なんだよな」

「ま、お兄ちゃんは剣術が専門だから、それでも十分すぎるんじゃない?」

「それもそうだな」


 こうして兄妹は、雑談の延長線上のような形でデクシアの条件を達成した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
▽▽▽1年振りの完全新作の長編ラブコメです!!! 面白いよ!!!!▽▽▽
同じ高校に通うことになったネッ友2人は、絶世の美少女でした〜高校で堂々と迫ってくるんだけど、周囲の目がヤバいのでやめてくれませんか!?〜
▽▽▽異世界ファンタジーの短編です! めっちゃ面白いです!!▽▽▽
パーティー全員クセ強なろう系主人公でも、ちゃんと冒険は成立するのか
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ