四十一から四十五
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吉の世の 黄蟻蹴りかけ 優形か 清けかりけり 秋の夜の月
きつのよの きありけりかけ やさがた(か さやけかりけり あきのよのつき)
42
姿退かば 枚も得なり 黄泉の世の 身寄りなくとも 今は甲斐なし
しなひかば まいもとくなり よみのよ(の みよりなくとも いまはかひなし)
品逝かば 舞も得なり 黄泉の世の 身寄りなくとも 今は甲斐なし
しないかば まいもとくなり よみのよ(の みよりなくとも いまはかいなし)
43
切り刺せば 依怙の香りよ 利と墓場 鳥より他の 声はせざりき
きりさせば えこのかほりよ りとはか(ば とりよりほかの こえはせざりき)
44
カヌラして 理如かぬガキが 釘裂きさ 聞くか聞かぬか 知りて知らぬか
かぬらして りしかぬがきが くきざき(さ きくかきかぬか しりてしらぬか)
※ カヌラ(カニューレ、鼻カニューレ) 鼻孔に挿入する2つの突起が付いたチューブで、主に低濃度〜中等度の酸素投与に使用される医療機器。酸素マスクに比べて圧迫感や閉塞感が少なく、装着したまま食事や会話が可能。主に鼻呼吸を前提として設計されている。
如く(し・く)【▽如く/▽若く/▽及く】 1 同じ程度の能力や価値などをもつ。匹敵する。多く、あとに打消し・反語の表現を伴って用いる。
くき【×岫】 1 山の洞穴。2 山の峰。
45
続けよと 夜這る寄る夜の 皆遣れや 波の寄る寄る 早よと避けつつ
つづけよと よばるよるよの みなやれ(や なみのよるよる はよとよけつつ)




