六から十
06
打ち出づる 涙の氷 焼かば野場 蚊遣り鋒の田 実成る築地卯
うちいづる なみだのこほり やかばや(ば かやりほこのた みなるついぢう)
※ 蚊遣り(かやり) 蚊を「遣る(やる・追い払う)」ことから、その行為自体を指します。
築地(つい-ぢ) 1 泥土を積み上げて築いた塀。古くは泥土だけを固めて造ったが、後には柱を立て、板をしんにして、泥土で塗り固め、屋根を瓦でふいた。「ついがき」とも。2 「公卿」「堂上」の異名。
卯 1 「十二支」の第四。2 時刻の名。午前六時。また、それを中心とする二時間。3 ③方角の名。東。
鵜 水鳥の名。鵜飼いに使われる。
07
帰化人が 日本安心 見出した 移民新案 帆に漢字書き
きかじんが にほんあんしん みいだし(た いみんしんあん ほにかんじかき)
08
人災だ 直ぐ解散だ 相異ない 嘘断裁か クズ退散し
じんさいだ すぐかいさんだ そういな(い うそだんさいか くずたいさんし)
09
過ぐ罪を 漕ぎ行く船の 結指す座 地下の合歓崩ゆ 貴児を見尽くす
すぐつみを こぎゆくふねの けちさす(ざ ぢげのねぶくゆ きこをみつくす)
※ 結 1 「賭弓」で勝負を決めること。また、その勝負。
2 囲碁の終局で、どちらのものとも定まらない目。駄目。「闕」とも書く。
地下、地下人(ぢげにん/ぢげびと) 日本における官人の身分の一つである。朝廷に仕える廷臣のうち、京都御所の清涼殿殿上間に上がれる堂上家に対し、上がれない階位の者を地下家と呼んだ。また、中世以降、官位を持たない名主、庶民などを地下人とも言った。
合歓・合歓木木の名。ねむのき。対生している葉は、刺激を与えられたり夜になったりすると閉じて垂れる。夏、淡紅色の小さな筒状の花が咲く。ねむ。
10
疫に加護 水神祭 月の夜の 屹立卍 何処かに消え
えきにかご すいじんまつり つきのよ(の きつりつまんじ いずこかにきえ)




