「元お姫様を仲間にしよう!」その9
☆★☆★ 更に二十分
ユイさんが指した方向へ足を運ぶとそこには辺り一※面緑で覆われている小屋があった。
「おっ、アタリかな?」
私は早速扉を開く・・・とその時、小屋の中から物音が聴こえた、何者かから逃げているような音だった。
「わわ!いきなり開けたらびっくりするよね!?」
「でももしかしたら人じゃないかもしれないわよ?」
あ、そっか、動物かもしれないし思いっ切って蹴破るとかしてみようかな?
「お化けでも何でもお邪魔しまーす!!」
私は思いっき切って木の扉を蹴破ることにした、中が腐ってたのか思いの外上手く行った―――
「死んでしまえ〜!!」
穴が空いた家の中に入るといきなり大きな樽を持って私目掛けて突っ込んでるではないか!?
「お、落ちつい・・・」
「うわぁぁぁぁ!!」
ダメだ完全に冷静さを失ってる!どうにか話を聞いてもらうには・・・
「殴って気絶させる?」
「ぼ、暴力は止めよ!?なにか良い手は・・・」
ユイさんが暴れるエミちゃんの両腕を拘束する。
「お、落ち着いて!私はノア先輩に言われて貴女を助けに来たよ!」
「嘘だ!!皆そう言ってアタシを騙して強制連行する気なんでしょ!?離して!!このおっぱいモンスター!!」
エミちゃんはユイさんに暴言を吐き捨て逃げようにも無表情で溜息を吐くユイさんには通じない。
「お、お漏らしするよ!!汚いよ!?おっぱいモンスターはおしっこ塗れは嫌でしょ!」
なんとエミちゃんは泣きながらその場でお漏らしした。羞恥心や世間体を気にせず何でもしようとする。今のエミちゃんは正常じゃない、何か手は。
「ふえぇぇぇぇん!!何で解放してくれないの!?アタシこんなに恥ずかしいことしてんのに!!アタシの尊厳をもっとボロボロにしたいの!?」
それでも暴れるエミちゃんに私は親と差し支えないサナエちゃんがよくしてくれたことをやってみることにした。
「大丈夫、落ち着いて、大丈夫だから私は君を助けに来たよ♪」
優しく包容して後頭部を撫でる、するとエミちゃんは効果覿面だったみたいで少しだけ落ち着いてくれた。
「ノア先輩が待ってるから一緒に帰ろう」
私の言葉に耳を傾けて腕を掴みながら漸く今回の依頼を達成することができた。本当は誰かが助けてくれるのを待ってたのかな、身体はボロボロだし服もボロボロだけどユイさんに後始末を任せて一先ずノア先輩の所へ行くことにした。




