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幻影道R 第八巻   作者: SAKI
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「元お姫様を仲間にしよう!」その8

 数日後、私達は迷いの森に来てから数日が経ち敵は倒せた肝心のエミちゃんの姿を確認出来ず拠点で目を覚ました、身体の殆どが包帯だらけで身体を動かすだけでも一苦労だ。


 朝の日差しが眩しくて掌で顔を覆う、今日歯一段と眩しいや。


「ユイさん?」


 私はそう呼び掛けると横には私と一緒に包帯だらけのユイさんが言葉を返す。


「おはよう、傷はどう?」


 ユイさん以外は皆エミちゃんを探しに見回りつつ外に出てるらしい。


「おはよう〜いつの間にこんな立派なテント持って来たの?」


 私の問いにユイさんは全てユーゴ君の私物らしい、何でも錬金術師が作った袋に入れて持参しているらしい。


 用途は不明だがユイさんの推測は逃亡の為だと。


「うんしょ、私も探しに行かないと・・・あいてて」


 切られた場所全て治ってるからユイさんの仕業だろうけどそれでもまるで肉が千切れるような痛みが襲う。


「無理しない方が良いわ」


 ユイさんは手を貸してくれるみたいだけどお断りした。


「ううん、皆のリーダーだもん頑張るよ」


 ユイさんはいつも優しいね、私はから元気で歩くも吐き気を催す程痛みが襲い、結局カッコ付かない感じで傷を和らぐ特性湿布を貰いユイさんの肩を借りてエミちゃんの捜索を開始することにした。


☆★☆★ 二十分後


「うーん、ここさっきも通ったような?」


 私が落とした道標の【発光石】を落としながら進むと元来た場所まで戻って来てしまった。


「あーんもうー背景が同じだから分かりにくいよー!」


 私は徒労だと分かると一気に苛立ちを感じる、本当にエミちゃんって言う人存在するのか怪しくなってくるよ。


「ユカリちゃん、そもそも問題なんだけど貴女さっきから同じ場所歩いているから何度来ても同じよ?」


 えっ?


「そ、そんなはず!?」


 まさか同じ場所回ってたなんて!?知らないうちに繰り返していたのかな。


「こっちに行きましょう」


 私は失墜の気持ちとユイさんにこれ以上迷惑を掛けないようにと気を取り直して指した方向行ってみることにした。

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