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幻影道R 第八巻   作者: SAKI
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風の悪戯に従うお姫様「お嬢様のようなお姉さん」その3

「っ・・・」


 ユカリちゃんはずっと私を尊敬してくれてどこ行ってもニコニコしながら手を繋いで練り歩く。


 頬が熱くて困ってしまいました。


「ノア先輩どうしたの?耳真っ赤だよ?」


 羞恥心が上回ると私の耳は真っ赤に染まり恍惚とした気分になりつい甘えてしまいます。


「少し気温にやられてしまいまたね♪」


「えっ!?ま、待ってて!近くに冷やすもの・・・?」


 ユカリちゃんはわたわたしながら遠くに行こうとしたので阻止しました。


「大丈夫ですから、今日は暫く手を離したくありません」


「でも暑いんでしょ?無理しない方が・・・」


「ユカリちゃんは優しいですね〜ですが自分の行動に責任持ってくださいね?」


「大丈夫!私はなんでもこいだよ!」


 やっぱり無責任ですね〜ユカリちゃんはずるい女の子です。


 心が傾いてしまいそうなるので頭を撫でて落ち着きましょう。


「・・・ふぅ、少し落ち着きました」


 商業区から少し離れて私の家付近にやってきました。


 公園とは呼べない広さですが昔は子供の憩いの場となっていた場所は近未来区発展の為に更地にされて今はもうベンチ一つしか無い慎ましやかな場所になっています。


 二人で腰を降ろして息を整え、空を見上げる。


 お昼過ぎ、まだまだ遊び足りないですね。


「ノア先輩って触れ合うの好き?」


 唐突な話に一瞬言葉が迷いましたが頷きました。


「好きですよ〜」


 私は朗らかな笑顔を見せるとムギュッと抱きついてきました。


「っ〜〜〜////」


 本当にこの子は!!なんでこんなにグイグイとくるんですか!


「ノア先輩大好き!」


 治まった熱が一気に跳ね上がり心臓がバクンバクンとユカリちゃんに聴こえていないか心配になるくらい煩い雑音です。


「ゆ、ユカリちゃん近いです」


「えへへ〜♪ノア先輩って顔に出さないけど耳が赤くなったり心臓バクバクで分かりやすいね!」


「あ、遊ばないでください!怒りますよ?」


 調子に乗って甘えてくる彼女を少し叱責してユカリちゃんと距離を置くと少し寂しそうに離れてくれました。


「ご、ごめんなさい」


 何だかいけないことしたみたいで凄く申し訳ない。甘えん坊だからか人懐っこいせいか甘やかした方が返っていいのかもしれません。


「そろそろ帰りますか?」


「そうだね、ノア先輩と遊べて良かったよ!」


 少し早いですが家の予定があるので私の家付近で解散することになりました。


「ノア先輩〜また遊ぼうね!」


「はい♪今度は此方からお誘いしますね♪」


 楽しい一時はあっという間に終わり、一人で帰る帰路はとても寂しく家の中に入ると憂鬱で独り身は辛いですね。


 ユカリちゃんと一緒にいると感じた新鮮味は私の生活に変化をもたらせてくれました。


 いつの間にか夜の帳が下りて就寝の時間になりました。


 今日は少し冷静さを欠いてしまったので心を落ち着かせる為にハーブティーを飲みましょう。


 ユカリちゃん、また遊んでくれるでしょうか?あの子の笑顔が素敵で忘れたくても忘れられませんね。


 また、頬が熱くなってきました。

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