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幻影道R 第八巻   作者: SAKI
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天才美少女錬金術師の末路「お金が儲かる錬金術師!」 その8

 またまた別の日。


「ユカリちゃん、この前のお礼にあげる」


 無理矢理とは言え協力してくれた事にアタシは貴重なアイテムを渡した。


「ほえ〜・・・ネックレスだ!」


 突然の行いに小さく驚く我らのリーダーは渡すとすぐに身に着けた。


「それほんっとうに貴重だから簡単に壊さないでよ?」


「そんなに?」


「うん、【不死鳥のネックレス】と言って突発的な“死”を回避してくれるんだ、貴重な素材も使ったから品質は保証するよ♪」


 お母さんよりは質が下がるけどそれでも一般錬金術士よりは断然上だって胸を張れる。


「いいの!?わ、私がこんな貴重な物盛らっ貰っちゃって!?」


 ユカリちゃんの言葉に頷くとなんとユカリちゃんもアタシに可愛らしい髪飾りを渡して来た。


「な、なんでアタシに?」


 見たこと無い花だ、黄色くてまるでブーケみたいに沢山の花がくっついたような物、白い綿毛のような花周辺に散りばめられている。


「これね母子草って言うの!キリちゃんにぴったりだ!って思ってプレゼントしたくて奮発しちゃったよ!」


 母子草・・・そっか・・・


「ありがとう・・・ユカリちゃんはそういう人なんだね」


「えへへ♪気に入って貰えて嬉しいよ!キリちゃんたまに怖いけど本当はとっても優しい女の子なんじゃないかな〜?」


「そんなことないよ、アタシは・・・アタシは・・・」


 アタシは・・・何のために錬金術士やってるんだろ・・・?お母さんを超える為に頑張ったけど今は・・・分からないや。


「キリちゃんのお母さんって錬金術士なの?」


 答えが見つからず焦っていると急にお母さんの話題になり挙動不審になってしまう。


「えっ!?そ、そうだけど?」


「もしかして夢はお母さんを超えること?」


「違うよ・・・」


「こんなに凄い才能あるのに?」


「才能は関係無い、アタシはもう、お母さんに胸を張れない」


 悪意ある行いはいつか自分に返ってくる。きっとお母さんは今の落ちぶれたアタシを見たらきっと失望するに違いない。


「そう?今からでも遅くないと思うけど?」


 ・・・・・・えっ?


「だってまだ道を直せるでしょ?汚くても最低な事をやってもやり直せるチャンスは沢山ある、一番駄目なのは現実から目を背けることだよ?」


「お母さんは・・・きっとアタシなんか嫌いだよ」


「子供を嫌う親が自分の仕事を教えると思う?お母さんはきっと今でもキリちゃんを信じて誰にも染まらない錬金術士なる事を願ってる、だから私はキリちゃんを信じてる、大好きな友達は絶対手を離さない」


 初めてそんなこと言われた。皆馬鹿にするし錬金術士と名乗るだけで煙たがられて、この土地に来た時も偽って生きて来た。


 ユカリちゃんはアタシの事を信じてくれてる、触れたことのない優しさで抱き締めてくれる。


 この子はアタシを観てくれる。


「・・・ありがとう・・・ユカリちゃん」  


「ふふ〜ん♪これからもその偉大な力を貸してくれる?」


「錬金術に興味あるならね♪」


「あ、やっぱりいいです」


「良いこと言った後に逃げるな〜!!」


 お母さん、アタシ・・・ユカリちゃんの事好き。


 錬金術の弟子は拒否されたけどこの娘の仲間になれて本当に良かった。


 アタシ、お母さんみたいになれるかな?


 信頼される心優しい錬金術士に、決して折れない錬金術士に。


 数日後・・・


 ボカーン!!!


「ユカリちゃんごめん☆調合間違えて家少し吹き飛んじゃった♪」


 微塵も懺悔する気のない謝罪に後日キリちゃんを二時間こちょこちょの刑に処して死ぬほど謝って許した。本当に仲間にして良かったのだろうか?


 天才美少女錬金術師の末路 第一章 終 

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