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幻影道R 第八巻   作者: SAKI
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天才美少女錬金術師の末路「お金が儲かる錬金術師!」その5

「ついに、ついに終わったぁぁぁぁぁ!!!」


 無事にバレることなく大量生産に成功した私達は仲良くハイタッチ☆次はバレずに売る人と検問所に行って返しに行く人が必要なのでユカリちゃんを売りに行かせて検問所にやってきた。


「確かあの時壁に貼り付けた次元歪曲穴があるから同じもの壁に穴開けて投げ込めば元の位置に戻る!」


 【次元歪曲穴】は粘土みたいな固形で盗みに入った時に貼り付け入り口と出口を時空を歪ませて創る高度な錬金術。


 入り口と出口は大きさによって通り抜けられて中も見渡せる。


 没収物管理室保管庫は本来なら外の警備隊が厳重に守ってるけど錬金術にそんなのは通用しない!事前にこの場所に勤務する女性達に声を掛けて【錬金飴】を配った。


 その一つは洗脳味にすり替えて丁度仕事の時間も調査してお昼に交代する時間になると洗脳された女性はいつものように警備を交代した。


 アタシはすぐに穴の中に入り物を元の位置に戻す。


 部屋の中は案外ゴチャついていて少し場所がズレれても気になる人は少ないのも事前に調査済み。


 素早く次元歪曲穴を通ってさっさと逃げる。


 洗脳味はアタシが指定した時間になると効力が消えてまるで何事も無かったように生活する。


 錬金術を利用すればでっち上げなんて楽ちんだし責任は洗脳された奴のせいになるから完璧過ぎてアタシって最高。


 次元歪曲穴も回収したし謎のまま終わるだろう!


 ・・・と思ってた、後日アタシは検問所の近くを寄る度に洗脳した女性に職質される日が増えた。


 どうやら彼女はあの日の行動が曖昧で職務怠慢の烙印を押されてクビになる一歩手前らしい。


 証拠も無いのに何故アタシを見ては怪しんでる。


「あの、何度もすみません・・・ここで飴玉を配ってませんでした?」


「ん〜?なんでアタシが飴を?」


「い、いえ・・・あの飴玉・・・あの日貰った人達誰も覚えてなくて・・・もしかして錬金術とかかなって」


「アタシを疑うのは無理もないけどサ、ちょっとしつこく無い?錬金術士は暇じゃないしアンタ達にあげる義理も無いね」


 きっぱりと嘘を吐いて彼女は二度と職質することはなくなった。


 ユカリちゃんも無事終わったのでアタシは借金を完済して残ったお金を二人で分けることにした。


 こうしてアタシの完全犯罪は成功し暫く大人しくすることにした。


 ユカリちゃんは未だに納得してないみたいだけどアタシは錬金術の凄さを理解してくれて嬉しかった。

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