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九州大学文藝部・2021年度・追い出し号

俳句集

作者: 九大俳句会

 鎌田彩海


結局は水際となる浜に春


ドーナツに穴のぽっかり終戦日


油絵に天使の起源りんご捥ぐ


口論のあとの無言や落葉掃く


成人の日の姉なんと言えばいいのか




 鍋倉悠那


懐手快速切符と訃報練る


逝く祖父のゆびのやわさの初湯かな


事始介護ベッドをたたむ宵


ゆづり葉や母趾球すりて通勤す


しとしとと胃下垂に落つる七日粥



 まれすけ


うぐいすや一日署長振り向きぬ


就活に横文字多しすみれ草


朝ドラの再放送や冷奴


耳鳴りの始まりしとき紅葉散る


天の川の中へ点滅する機体



 和田詩織


文通の絶えるときまで花水木


石垣の隙間に歴史清和かな


読点の多さで君の秋思知る


バスに肉震わされたり夕時雨


待つ迎えなどないマフラーきつく締め

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