私が出会ったのは
~春のターン~
春は開化家のお嬢様でした。
しかし、ひょんな事から紅蓮に興味を持ちました。
春はこう話し掛けます。
「ねえ、紅蓮ちゃん。あなたは不幸だけど幸せね?」
身分を意識して、紅蓮はこう答える。
「そうですよ。私はろくでもない親を持って不幸せですけど、空鳥とクウチョウという親友を持って幸せです。
あなたはどうですか?春オジョウサマ。」
「あなたよりは幸せではないし、あなたより不幸せでもないわね。」
あなた達はどうかしら?
多分私側だと思うけど。
「紅蓮ちゃん、好き。」
「それはどうも。」
「お世辞じゃないんだけどなあ。」
「私も好きですよ。」
「私が出会ったのは、他でもない、紅蓮ちゃん、あなたよ。」
「出会った。何とも運命的な響きですね。」
「そうよ。私は気持ちを優先する性格だから、ね。私が恋していつも思っているのが、あなたよ。字句おじいさまにはうまい事、伝わらなかったけどね。」
「多分、字句さんには、女同士の嫉妬として写ったのでしょう。」
「こんなに愛しているのに・・・・・・」
「おおざっぱですね。恋なのか愛なのか。」
私が出会ったのは、他でもない紅蓮ちゃんで、私が愛したのも恋したのも、紅蓮ちゃん以外にはいないわ。恋の炎に身をやつして、紅蓮の華の様に花咲かせ、私はひたすらにその紅蓮の華に水を注ぎ、成長を促し、種を残す事すらする。私は私の華に私自身を注ぎ、私自身が成長する様に私は私の分身としての紅蓮ちゃんを愛する。私が私を愛する事は正常で、たとえそれが禁断の愛だとしても、後悔はしない。既に伴侶があろうと、私は私を妥協しない。




