歴戦の
美しいシャンデリア。
煌びやかな衣装を見に纏った貴族の学生達が
集まった第一王子主催の学園の卒業パーティー。
震えながら瞳に涙を浮かべて訴えるのは
ミルクティー色のふわふわ髪を
揺らす可愛らしい少女。
「うぅ、リリス様はいつも酷いことを仰るんですぅ」
紳士淑女の集いにあるまじき大声を張り上げているのは赤色の髪が特徴的なこの国の第一王子。
「アリアが泣いているではないか!
お前は優しさというものがないのか悪魔め!
大丈夫か?アリア」
人目もはばからず、
いちゃつく2人を見せられているのは
絹の様な美しい黒髪を持つ公爵令嬢。
「貴方はアリアさんに
邪魔や近づくななど
事あるごとにキツい言葉を投げかけてきた
そうではないですか!
身に覚えがあるはずです!
それにどれだけアリアさんが傷付いてきたのか…
考えたことはありますか!」
こちらも紳士とは言い難い声量で
すかさず助太刀するのは
涙を浮かべる少女をかばう様に
前に出た教皇の息子。
「更には令嬢達を使ってアリアを虐げだ挙句、
目の前で虐げられているにも関わらず、
まるで無関係を装って立ち去るなんて!
そんな非道な真似をして
殿下に気に入られるとでも思っていたのか!」
これまた声を張り上げるのは
王子の腰巾着と裏では名高い第1騎士団長の息子。
ぼんやりと見ているだけで
声を発しない令嬢に留めだと言うように
王子が言い放った。
「やはりお前の様な女とは
生涯を共にしたいとは思わない!
僕は今ここで
リリス・エバンテールとの婚約破棄を宣言する!」
そう高らかに声を上げ満足げな王子を前に
公爵令嬢は深刻そうな顔付きで言葉を発した。
「…申し訳ありません」
やはりなと踏ん反り返った王子達は
令嬢が発した次の言葉に揃って目を点にする。
「考え事をしていて
お話を聞いておりませんでした。
何か私に御用でしたでしょうか?」
令嬢リリスは深刻そうな顔でずっと考えていた。
乳でかいな。
男性は胸がお好きと聞きますし、
ノアも揺れるくらいたわわな方がいいのかしら?
揉まれると大きくなるとも聞きますし
彼女のあれはきっと
歴戦のおっぱいなのでしょうね。
なんて仕様もない事を。
事の発端は幼少期へと話が遡る。




