海の幸の味は…
先程取ってきた食材で食べ物を作ることとなったまーちゃんだが、誰一人としてそのことを不安に思わない。
なぜなら、料理の出来が【DEX】に影響されるこの世界では、まーちゃんの作る料理が美味しいことが確約されているからだ。
「まずは海鮮丼から!」
まーちゃんが取ってきたレアそうな魚に包丁の刃を入れると、またたく間にそれは料理屋に出てくるほどの切り身となった。
続いてご飯だが、米の準備、炊き方、酢の分量など、全てにおいてまーちゃんがミスすることはなく、完成へと近づいていく。
「今回は醤油も作ってみようと思ってたんだよね」
魚が出てくることを公式のPVで確認していたまーちゃんは、このゲームで醤油が作れないかをすぐに探した。
それを見つけた後は大豆の種を探し、【黄金のじょうろ】で育てていった。
そこまでくれば後は自分の【DEX】に任せていれば完成する。
その時まーちゃんは今後困らないようにと大量に作ったため、まーちゃんが取り出したそれは。
「それは……樽?」
そう、樽単位である。
「一応今後のために5樽分作ってきてるよ」
「困らないならいいけど……」
そうさばじろうは呆れたようにまーちゃんを見る。
そのまーちゃんは最終工程を開始する。
艶があり、光っているようにも見える米の上に、美味しさが確約された切り身が乗せられる。
まーちゃんが開けた樽から匂ってくる醤油の香りは、それだけでよだれが出そうな程であった。
「とりあえず一品完成したよ」
まーちゃんのその声に合わせ、皆も口を揃えて
「「いただきまーす」」
と言った。
その後もまーちゃんの絶品料理がたくさん運ばれ、夜遅くまでその宴は続いた。
読んでいただき、ありがとうございます。
寿司屋に行ったら自分は確実に貝類を注文します。




