ミイラの最後の試練は…
その扉の先は、遺跡の中であった。
それはもうすでに廃れており、壁には蔦が絡み合っていた。
フェスティが少し近づくと入り口から向かい側にある蔦が変形し始める。
それは両腕をかたどったものとなった。
「あれが……ここのボス?」
その疑問への回答はもちろん得られなかった。
代わりにその両腕は指をピンと伸ばし、それと同時に壁から蔦が飛ぶ。
フェスティはそれを躱し、いつものスキルを展開する。
その間にも両腕は蔦を操作してくる。
それを躱すのは困難だと判断したフェスティはまーちゃんからもらった、資金が有り余っているまーちゃんにとっても貴重な、一定時間時を止める道具を使う。
その瞬間、視界が灰色に染まる。
もちろん異常な【DEX】のおかげでそれもまた異常な性能、つまりかなりの時間動けるようになり、その間に魔法をいくつも詠唱する。
視界が元の色に染まった瞬間、壁にあった腕にいくつもの爆発が重なる。
保険に保険をかけ、オーバーキル気味に魔法を撃ったフェスティはその場に座り、背を伸ばす。
「やっと終わった〜!」
しかし先程の猛攻で光となった両手が完全に消滅すると、フェスティが休憩をする間もなく巻物が現れる。
「【対応属性球】?」
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【対応属性球】
相手に最もダメージの入る属性で攻撃する。【INT】が高ければ高いほど倍率上昇。
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「合っててよかった〜」
ネットの情報に踊らされていなかったことに対する安心感も、またフェスティの疲れを増させる。
その後試し打ちをしていると、他の冒険者に目撃され、またたく間に情報が広がっていくのであった。
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