風の扉の試練は…
その扉の中に入った途端、中から風が吹き出す。
「風強っ」
フェスティも入ったときには、そんな声を漏らしていた。
当然、中には緑の人型のモンスターがいた。
フェスティも学習したため、すぐ後ろに引けるような体制を取りつつ、そのモンスターに近づいた。
案の定、そのモンスターはやりを振りかぶるモーションをとった。
フェスティはすぐに後退し、それと同時にいつものスキルで準備をする。
しかしその直後に彼女の目の前にそのモンスターが現れる。
「っ……早いっ……!?」
フェスティの額にやりが触れたが、当たりどころが良かったためごくごく僅かなダメージで済んだ。
その状況を理解したフェスティは咄嗟に上空へ跳び、近接に対応できるように魔法を身にまとう。
真下を見るとモンスターは膝を曲げてこちらへ跳ぼうとしている様子だった。
「迎え撃つ!」
そう言葉を放ち、飛んできたところに拳を放つ。
やりを前にして飛び込むそれに対し、フェスティは拳で対応する。
しかし、圧倒的【INT】から繰り出される魔法をまとった拳はその武器を光とし、同じようにそのままモンスターを光とした。
「【STR】値かな?高かったら危なかったかも」
フェスティはほっと一息ついて、一旦の休憩をとる。
体感では数時間に感じたが実際にはまだ一時間も経っていないことに驚いたフェスティだったが、次で最後と気を引き締めて最後の黒の扉の中へと入っていった。
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