【まーちゃん杯】の予選終了は…
まーちゃん杯が始まって1時間と30分が経った。
ここはまーちゃんの家の屋上、もとい決勝戦会場建設予定地。
そしてそこにはいつの間にか浮けるようになっているまーちゃんがいる。
「【神木】!【黄金のじょうろ】!【隠蔽】!」
まーちゃんは手のひらの大きめの苗木を地面に植え、それを成長させた。
そこに巨木ができたかと思うと、彼女のスキルによってそれが一瞬で消えた。
「【巨大化】!切断していくぅ!」
そして消えたそれを10倍ほどの大きさにして、中心に穴を開けた。
「【木材加工】!」
できたそれをきれいな形に整える。
そして20分ほどで、いとも簡単に巨大な競技場を作り上げた。
「よし、後はカメラを設置すればいいね」
そう言って作業に取り掛かるまーちゃんであった。
一方その頃、さばじろうはというと。
「やっぱフェスティがいると心強いよ〜」
「いやそれはこっちもだよ」
何とフェスティと一緒にいた。
これは文句なしのこの大会最強コンビである。
「でも正直良かったの?私が裏切る可能性だってあるのに」
「だってそんなことしないって知ってるから」
「まぁ、そうだけど……」
そんなことを言いながら時間を潰していった。
ところ変わってここにいるのはシズク。
周りには3匹の鬼と5匹の龍、それに無数の獣たち。
そう、これらの目に入ったものの姿は一瞬でなくなる。
そのため、今の所安定して生き延びている。
「それにしてもこのスライム美味しいな〜」
彼女の手にはまーちゃんからもらった【種スライム】。追加効果がないため、持ち込みを許された。
彼女は暇すぎて、もらったスライムを500個は余裕で食べていた。
ちなみに味が毎回変わっているように感じているため飽きないらしい。
しかしシズクは少し食欲旺盛なため、現実世界で最近太り始めた。
「でもこの世界いくら食べても太らないからいいね」
なんていっているがそれもこれも全部現実逃避のためである。
そしてついに終了間際。
さばじろうとフェスティが話していると聞き覚えのある声が聞こえた。
「今残ってるのは150人位!もし終わったときに数が多かったらいけないのでこっからじゃんじゃんキルしていってください!」
そう、まーちゃんの声である。
二人は不敵な笑みを浮かべた後、うなずきあった。
直後にフィールド全体を覆うのは炎の雨、無数の隕石、大量の竜巻、飛んでくる溶岩などなど。
この二人は本格的にプレイヤーを倒し始めた。
それの被害を受けそうになったシズクは周りの怪物たちに守ってもらいながら彼女の中で一番強い、そしてチート級の魔物を召喚する準備をし始めた。
さばじろうとフェスティの二人の破壊活動の数分後に出てきた明らかに周りと空気が違う、神々しいものがフィールドに絶望を巻き起こした後、焦ったまーちゃんの声が響く。
「はいもう終わって!そして結果発表!残ったのはさばじろうさん、フェスティさん、シズクさん、……の32人です!そして時からトーナメントです!一旦休憩してください!」
こうしてまーちゃんが初めて開いた大会の予選が終了した。
読んでいただき、ありがとうございます。




