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これ、うちの畑で取れたスライムです  作者: 林檎酢
歴史の進化
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37/98

課金の先は…

「……0328っと。これでいいのかな?」

 そう言って新年早々【VARIOUS STORIES ONLINE】、通称VSOにログインしたのは橘真琴(たちばなまこと)。このゲームでは【まーちゃん】という名前で有名人となっている。それは異常に高い【DEX】によってもたらされたものである。

 そんなまーちゃんの一番の活躍はやはり【種スライム】の発見だろう。当時はまだ【スライムを植える】という発想がなく、実際まーちゃんが発見したのもアクシデントのようなものだったが、これも異常な【DEX】のおかげだろう。

 そんなまーちゃんは今、何をしているのかというと、お年玉を使い、あの禁忌に手を出しているのであった。

 それは……

「これでよかったっぽいね。へー、こんな感じなんだぁ。初めてだから緊張したー」

 ()()である。

 今年に入ってからこのゲームにアップデートが入り、GP(ゲームポイント)というシステムが追加された。これはイベントや街の至るところにあるキラキラと光る物体などで手に入れることができ、一定のGPが貯まるとスキルやアイテムと交換できるというものだった。

 それに伴い、このゲームにも課金というものが追加された。

 まーちゃんは生まれて初めて、課金をしたのだった。

 その額およそ()()()()()円。

 お年玉を持つと子供はこんなにも使ってしまうのである。


 一方その頃、同じように……いやその倍近く課金している人間がいた。

 彼女の名は三菱爽鈴(みつびしそうりん)。このゲーム内の名前はさばじろうであり、現段階最高レベルのプレイヤーである。

 彼女はそんなにもレベルを上げているが、まーちゃんの【DEX】に圧倒され続け、ついにこの禁忌を犯してしまった。


 しかし彼女らが課金にお年玉を使い果たしている間に、コツコツとGP集めに励んでいるプレイヤーがいた。

 それがフェスティである。リアルの世界の長谷川茉莉(はせがわまつり)は勉強ができる優等生だ。

 そんな彼女は課金する金があったら貯金しとけ、みたいな人で、課金絶対反対派の人間である。

 今回の場合も同じで一人でコツコツ集めているのであった。




「おー、フェスティじゃん。やっほー」

「まーちゃんじゃん。やっほー」

 昼食を食べ終わったまーちゃんがログインすると、フェスティもまた、同じようにログインしていた。

 二人は少し話したあと、それぞれの家へ帰っていった。

「この街も発展したね〜」

 この街はまーちゃんが作った街【農家の翁】である。町の名前は本当に意味不明だが、本人や他の人が気に入っているようなので変えるつもりはないようだ。

「でもまだまだ発展させないとね」

 まーちゃんはこの街を見ながらいつもどおりにスライムをかじった。

 その瞬間。

◆◇◆(ぷにぷにぷに)◆◇◆◇◆(ぷにぷにぷにぷにぷに)(ぷに)◆◇◆◇(ぷにぷにぷにぷに)◆◇◆◇(ぷにぷにぷにぷに)

「んん!?なんだ?」

 まーちゃんが迷う間にもその音は続き、そして彼女の目の前に◆◇(ぷにぷに)◆◇◆(ぷにぷにぷに)という表示が出た。

 まーちゃんはどうしたらいいのかわからなかったので、とりあえず上を選んだ。

 するとまーちゃんの体が光に覆われていった。

 そしてその光が消える頃には……

 まーちゃんはスライムになっていた。

読んでいただき、ありがとうございます。

そして改めまして、あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

また、投稿遅れてすいません。

年末年始だから休んでました。

これからは投稿がんばります。

また次回。

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