第一回イベントのリーグ戦で…【リンサー視点】
短めです。
俺は松田遼。ゲーム大好きな中学生だ。最近俺はこの【VARIOUS STORIES ONLINE】っていうゲームにハマっている。そして才能が開花して、今は友達の中で最強の位置にいる。それで情報ツウの友人に誘われてこのイベントに参加したってわけ。おっと、言い忘れていたが俺のゲーム内での名前はリンサーだ。だから何なんだって話だけどな。
で、このイベント初戦はレベル63の農家らしい。いやー、レベルを100近くまで上げた剣士の俺に対してそれくらいで勝てるのかな?ま、小手調べということで、対戦お願いします。っとその前にこのイベントでは戦う前に色々とスキルを使えるんだったよな。じゃあ最大火力で叩きのめすか。そう言ってドアを開けた。
「え」
俺の第一声はそれだった。なんで農家なのに鎧を着ているのか、巨人がいるのか、麒麟とか龍とかそういう奴らがいるのか。しかし見た目に騙されてはいけない。きっと見た目だけだ。
「はじめ!」
俺はその合図とともに懐へ入り込んだ。そのまま俺の愛刀でその体力を一撃で…ってあれ?効いてない?
「【地形ノ腕】」
少女がそういった瞬間、俺は一撃で体力を持っていかれた。なんだよあの防御力。そしてあの火力。マジで農家か?アレ。
「勝者、まーちゃん!」
その審判の声と観客の歓声が俺の心をえぐる。くっそ、あんな農家に…
「あの、大丈夫ですか?」
話しかけてくれたのはさっきの少女。くっ、そんなことされると泣いちまうじゃねーか。俺は立ち上がり、強くその子と握手した。
「次は勝つ」
俺はそう言ってフィールドを出た。歓声が大きくなったような気がする。こうなったら、後の試合、勝つしかないか。
「え、また戦うの?」
まーちゃんはそれは嫌ではなかったが、いくらやっても負ける気がしない。なぜなら【表裏一体】で【VIT】を上げればダメージは無効化できる。そのスキに技を叩き込めばいいのだから。
「ま、まずは一勝だね」
次の試合は翌日。しっかりと集中するため、今日はログアウトした。
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予選リーグは短めのを3つ投稿します。




